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自己アピール vs  おもてなしの心

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冬のボーナス支給前に行う社員との面談がやっと終わった。いつも感じることだが、当社の社員は(社長に似ずに)大変謙虚だ。自己評価を等身大どころか、私に言わせれば等身小で提出する。

アークコミュニケーションズの自己評価は下記で構成される。
      -1)自分の本来業務における実績
    -2)自分自身の業務上での反省点と成長
    -3)自分の本来業務以外でのアークへの貢献
    -4)次の6ヶ月の目標
    -5)会社への要望

私自身がサラリーパーソンだった頃、このような場では、いかに自分の業績を(20%増しくらいに)魅力的に伝えるのかということを要求されていた気がする。
いかに自分が有能で、会社に役立っているかをアピールするのがよしとされる環境に身をおいていたのだ。
だから「おいおい、君はここに書かれていることより、もっと会社の役に立っているよ!もっと自己主張して、業績を自慢していいんだよ」とついつい言ってしまう。
「自己プロデュースも他人のプロデュースも一緒。自分のが出来ずして他人のがなぜ出来る!」なんてお説教モードになったりもしてしまう。

そういう折、Web&Cross Media事業部の責任者のSさんが言ったことには唸らされた。
「自分を実力よりよく見せようという偽りではないんだよ。相手に対する『おもてなしの心』なんだよ。今は大里さんが、あなたがどういう仕事をしているのかよくわかっているからいいけど、全然知らない人がこの自己評価シートを見たら、戸惑うでしょう?私はこういう仕事をしていて、こういう人間なんです、と相手がすらすらわかるように、相手が望んでいる情報を提供する『おもてなしの心』が大切なんだよ」と説いていた。

ほぉ、うまいこと言うなぁ。こちらのほうが、相手の立場にたった、とっても日本人らしい気配りだなぁ。

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