オルタナティブ・ブログ > エバンジェライズ日和 >

プラットフォームベンダーの内側からの視点を届けるブログ

学ぶことに貪欲なソフトウェア開発者

»

イベント(お祭り)明けの虚脱感と夏休みからのだらけを引きずって、ついついブログ更新がお粗末になってしまって...子供の頃の夏休み絵日記をふと思い出してしまいました。

さて、8月27日(土)に縁あって、丸山不二夫先生が学長をされている稚内北星学園大学・東京サテライト校にて授業の一環で『ITアーキテクトが取り組む技術課題とは』という講座内容でゲスト講演する機会をいただきました。丸山先生にもお迎えいただいて、こちらの学校でMicrosoftのしかも.NETエバンジェリストがこういう機会をいただくこと自体がもはや『Javaと.NETを敢えて分けて論じることに意味がなくなってきている』ということになるのでしょう。

肝心の講座は、『ITアーキテクト』の仕事や役割をみんなで共有するところから始まり、なぜこのような仕事が今必要なのか、なるためにはどんな資質や努力が必要か、UMLは必須?ペルソナ/シナリオ法が有効?など、学生の皆さんからフィードバックをもらいながら議論を進めましたが、学生の多くはSIベンダーでSEもしくはプログラマーとして勤務している方が多く、エンドユーザー企業の情報システム部に籍をおいている方が『ITアーキテクト』になる環境も機会もあるのではないかと考えているようでしたね。

米国ではウォールストリートに本店を持つ金融業界をはじめ多くの企業が自前でシステム開発者(デベロッパー)を抱えていますが、日本企業はもともと外力依存度が高いので(ヨーロッパ諸国やアジア諸国も似たような国は結構あります)、システムもRFPからお付き合いのあるSIベンダーに任せるところもあるますから、「むしろSIベンダーにいるほうがITアーキテクトとしての機会に恵まれるのでは?」という議論でも盛り上がりました。

講座が一通り修了した後で流れで懇親会に行きましたが、ここで学ぶ学生(といっても会社を経営している人もいるし、バリバリデベロッパーもいるし)の自分のキャリアを高めていこうとする意志の強さと、そのために何が必要かを考えている姿を見てかなり刺激を受けました。夏休みのだらけ気分を吹き飛ばすにはこういう意思を持った人たちとの交流が必要です。

Comment(1)