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開発者にも管理者のスキルが求められる?

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来週のTechEdで数年ぶりにブレークアウトセッションを持って話をすることになっていまして、ここで話をする内容の詰めとデモの作りこみが佳境に入っております。デモでは開発チームを想定して『Excelしか使わない(使えない?)プロジェクトマネジャー』がExcelファイルで管理しているタスクアサイン表を使ってチームメンバーに仕事をアサインし、アサインされた開発者は自分が使っているVisual Studio開発環境から仕事内容とスケジュールなどを把握して仕事を進めるようなシナリオで進めていますが、言葉で書くと簡単ながらこのデモ環境整えるが実はすごく大変。

理由は、この環境がVisual Studioのサーバー製品ともいえるVisual Studio Team FoundationVSTF)という機能を使うことにあり、開発チームはWindows Server 2003上に構築されるVSTFによって仕事のアサインやアクセスできるファイルなどが管理されるようになりますが、ここまで書くとお察しのとおりVSTFWindows Server 2003が持つActive DirectoryAD)という機能を使うことになるわけです。

これまでずっとデベロッパーエバンジェリズムに関わってきてADについても多少は勉強したものの、実は実際にADを構築してアカウントを設定し、しかもVSTFという新しい製品で開発チームを想定したネットワーク環境を整備するということはしてこなかったのでこれが実に大変で、溺れていたところを社内のエキスパートに救難してもらいました。

チームでソフトウェアを開発するということになると開発チームという組織をまず編成することになりますが、絵に描いた組織図とレポート方法の決まりごとに加えて、これをソフトウェアでコントロールしようとするとマイクロソフトプラットフォームでは今のところADの知識とスキルが必須になる...ということは間違いなさそう。製品リリースまでにはもうちょっとラクな環境構築になるとは思いますけど、このあたりが鬼門にならないようにしないといけないな。

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