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【1200名】もし就活生が安藤忠雄さんの講演を聞いたら

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 週末、安藤忠雄さんの講演会に出かけてきました。犬山市が環境フェスのメインイベントとして企画したもの。地方自治体の主催、無料、週末の日中開催とくれば、参加者の多くはベテランさん(というか、ダイレクトに言えばお年寄り)と予想をしていましたが、いい意味で裏切られましたね。会場の犬山市民文化会館は、定員が約【1,200名】と結構大きなホールですが、見たところほぼ満杯。しかも、学生や若手社会人といった男女がとっても多い。いやぁ、安藤さんってスゴイなぁ、あっ、いや、犬山市ってやるじゃん、と思った次第。
 
 今回の講演は「今、地球が危ない~建築と人・環境を語る」とタイトルがつけられ、安藤さんが考える環境論、という話。なのですが、わたしには安藤さんの作品制作を通したものづくり哲学、みたいな話に聞こえました。
 
 いろんなことをお話いただいたのですが、最も印象に残ったのが、「言ってみるもんですよ」「やってみませんか」って話。いろんな提案をする中で、「これは無理かもね」みたいなことでも、諦めて言わないんじゃなくて、「こんなんできたらいいと思うんですけど」って口にしてみる。そうすると、すぐには実現しなくても、いつか実現することが多いと。もちろん、ちゃーんと実現するように持っていく努力をされてるんですが。
 
 安藤さんと同じ大阪の名将・サントリーの佐治敬三さんの名言「やってみなはれ」もそうですが、
思っているだけでは何も変わらない。思っていることを口にする、試してみる。もちろん失敗もするでしょうが、ダメならやり直せばいい。安藤さんはこの精神で、次々と新しい作品を生み出してこられた。ときには無茶苦茶なことも口にされたようですが(笑)。
 
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 なんでもそうなんですが、未来のこと、将来のことって、やってみないとわからない。だから「わからないからやらない人」と、「わからないからやってみる人」に分かれる。安藤さんくらいの実績を作り上げてきた人でさえ、いまだに新しいこと・未知のものへの挑戦を続けていたりするわけですよ。いやぁ、実に刺激的です。御年69歳ですよ。そんな方が「言ってみるもんですよ」「やってみませんか」という姿勢で仕事されてるわけです。
 
 講演を聞きながら、わたしは今の学生、とりわけ就活に取り組もうとしている若者たちにも同じ気持ちでいてもらいたいなぁと強く感じました。考えることは大事だけど、それ以上に、思いをもって試してみる。やってみて、ダメだったらやり直せばいい。あんまり頭でっかちにならずに、まずはやってみたらいい。
 
 就活において、自己分析も業界研究も大事ですが、そのベースとなる知識や経験が決定的に不足する彼らが、それに固執しすぎることの弊害も大きい。考えすぎで身動きがとれなくなり、フットワークが落ちてしまう…これって諸先輩方が最も嫌う若者像じゃありませんか。理屈っぽくて動こうとしない…もしあなたが面接官だったら、真っ先に選外としたい若者ではありませんか。
 
 良くも悪くも、今は終身雇用の時代じゃないわけですよ。だったら、その利点をもっと活かさないと。まずは前に進んでみて、そこから次を考える。そんな試行錯誤が許されるのも、今の時代に生きる若者たちに与えられた特権なんですから。
 
「言ってみるもんですよ」という教えに習い、今回は感じたことを口にしてみました。そうそう、タイトルは「もしドラ」風です…って、言わなくてもバレてますよね、失礼しました。。。

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