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【380円】 吉野家は、やっぱり吉野家であって欲しい

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 先回、吉野家の動向について少し書きましたが、今日はもう少しだけ続きを書いてみようと思います。
 
 先日沖縄に出かけたとき、我が家の第一食は、実は吉野家でした。理由は単純。
「タコライス」が食べたかったからです。ご存じない方のために少し書いておくと、このタコライス、吉野家の沖縄地区限定ローカルメニューで、お値段は【380円】。そう、メインメニューの牛丼(並)と同じ価格なんです。挽肉+チェダーチーズ+レタスにピリ辛のサルサソースをかけたオリジナルメニューで、わたし的には東南アジアっぽい風味がしました(笑)。サルサソースが絶妙の味わいなんですよね。食べ終わった後で、家族全員が「コレはアリだよね」って盛り上がりました。
 
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 狂牛病騒動で吉野家がピンチになったとき、全国の吉野家でローカルメニューの提供が模索されたことがあった(らしいです、わたしは知らなかったですが)。そのとき、沖縄ではスパイシーなタコライスが考案され、人気メニューになったとのこと。ところがしばらくして騒動が収束した後、「吉野家のコアは牛丼」という戦略に戻り、ローカルメニューは沖縄のタコライスを除いて廃止されたらしいのです。これは那覇市内の吉野家で店員さんに聞いた話です。
 
 タコライスがなぜ残ったのか、それはわかりません。しかし、ご当地メニューを一掃すると決めたとき、吉野家が単品=牛丼の強みにこだわるという経営判断をしたことは間違いない事実だと思います。これが正しかったのかどうか。結果論では何とでも言えます。またもちろん、今の状況を外からチラ見するだけで外野がどうこう言えることではありません。しかし、もしあのとき、吉野家が違う経営判断をしていたら…今はどうなっていたのでしょうか。
 
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 今の吉野家には、牛丼をコアにアレンジメニューも増え、また最近では国民食・カレーも加わっています。しかし、個人的な思いを書けば、吉野家でカレーを食べたいとは思わないんですよね。すき家と同じような、ファミリー向にスタンダードなメニューをたくさん揃える戦略が上手くいくとは思えないんです、というか、そうあって欲しくないというか。すみません、ホントに個人的な思いだけで根拠はありませんが。つまり、
 
吉野家は、やっぱり吉野家であってほしい。
 
 たとえばもし沖縄・吉野家のタコライスが名古屋地区でも食べられたら、わたしは「今日はすき家じゃなくて吉野家」という選択をする日があると思います。学生時代からお世話になった吉野家が、すき家と同じ戦略ではなく、吉野家にしかできない戦略で元気を取り戻す日がくるといいなぁと、ひそかに思ったりしています。。。
 
※先回エントリー「【250 円】 吉野家VSすき家に見る、単品の強みと単品の弱み」も是非ご覧ください
※4/22 21.58画像追加しました

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