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【8,570円】 プリンターは毎年買い換える時代…かもしれない

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 今年届いた年賀状を見ていて、家庭で印刷する方が本当に増えたなぁと実感します。ご多分にもれず我が家もそうです。でも、外に出す場合は締切を強く意識するんでしょうが、自分で印刷すると決めたとたんに、どうしてもギリギリになってしまうんです。一晩がんばればなんとかなる…なんて思ってしまうんですよね。
 
 何はともあれ、切れかかっているインクを買わないと…と思って注文したのが、リサイクルインク。だって、純正品のインクって、とっても高いじゃないですか。我が家は家族中で300枚以上印刷するので、1セットじゃ足らず、いつも2セットは用意します。そうなると、インク代だけで1万円弱の出費。これは馬鹿にならない金額ですよね。

 で、届いたインクを早速試し刷りしてみたところ、、、あちゃー、発色が良くない!そりゃ純正品の半額くらいですから、仕方ないのかもしれませんが。特に黒色がきれいに出てくれない。モノクロ写真がセピアになっちゃうんですよ。何だかノスタルジーあふれる大正ロマンみたいな年賀状になってしまう…これはさすがにイヤだなぁと思いつつ、でも今回はこれでいくしかないか…。てなわけで、諦めきれずに再度純正品のインクを物色し始めたのですが、やっぱいいお値段するんですよね。よし、今回はスッパリ忘れることにしましょう。

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 調べていて思ったんですが、最近プリンターの値段がすごく安くなってますよね。家庭用の主流はインクジェット式の複合機だと思いますが、キヤノン・エプソンの両巨頭の新型フラッグシップ機でも、Web通販なら3万円切る価格であるじゃないですか。それどころか、多少型落ちなら、1万円以下でもあります。もちろん新品ですよ。こりゃ…純正インク×2セットよりも安いって計算になっちゃいます。

 例を挙げてみましょう。年末の12/25時点でyodobashi.comで見つけたお値打ち複合機MP470(キヤノン)の場合、販売価格は【8,570円】。さらにポイント20%還元ですから、ポイント分を現金値引きとして計算すると、6,856円になっちゃいます。この機種の純正インク(BC-70およびBC-71)を探してみると、4,410円+10%ポイント還元となっています。ということは、、、
 
もしこのインクを2セット購入すると、新品プリンタ1台(もちろん新品インク1セット付き)を買うよりも高くなってしまうわけです。

 我が家の場合は、印刷枚数からして、どうしてもインクが1セットだと辛いんですが、インク1セットで年賀状200枚くらいは印刷できますから、これで十分という家庭も多いと思います。もし仮に、このMP470を年賀状用に購入し、使用後に中古品で買い取りしてもらうとすると、sofmapでは5,000円の価格がついているじゃないですか! ということは、実質負担額が2,000円以下になる計算です。またYahoo!オークションでも、平均3,000〜5,000円くらいの落札価格がついています。ということは、実質負担額が2,000〜4,000円ということになり、やっぱりスペアインクを毎年1セット買うよりも安くなってしまいます。

 たまたまこのプリンタが安かったのかもしれません。でも1万円を切るプリンタは、探してみると結構たくさん見つかります。さすがに種類は限られてきますが、超高性能をは必要ない人(=大半の方がそうだと思いますが)であれば、十分OKという機種がたくさん見つかります。

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 もし激安プリンターが世にあふれると、、、極論ですが、インクを買わず毎年年賀状の頃に新品プリンターを買い換えるようになってしまいませんか。プリンターはフツー1年じゃ壊れないし、もちろん使い捨て商品でもないはずです。プリンターが安いのかインクが高いのか、いろんな意見があると思いますが。技術開発や企業努力により、製品の価格が下がることは消費者にとっても嬉しい話です。私だって、安くて新しい方を選びますよ。でもね。どこかでツケが回ってくるような気がして。。。
 
※このエントリーの続編を書きました。是非ご覧ください♪ 
  【本体0円】 プリンターは、携帯電話と同じ道をたどるのだろうか

Comment(4)

コメント

プリンタは格安でばらまいて、インクで儲ける商売と聞いたことがあります。そのうち0円携帯電話(通信料で儲ける)のように、プリンタ0円なんていうことも起きるかもしれないですよね。

きょこさん、コメントありがとうございます。
 
私もまったく同じことを思っていました。
リサイクルが効かないような形状のインクカートリッジにすれば、0円プリンタもありえるかと。
でも、間違ってますよね、それって。

cauldron

ひげ剃りと替え刃の関係と一緒ですか。
いわゆるジレットモデル。
このビジネスモデルを打破するプリンタが出てこないと
ランニングコストはかさむ一方ですねぇ。

cauldronさん、鋭いご指摘ありがとうございます。
 
ジレット…マーケティングの定番モデルですね。
 
プリンタは競合がたくさんある商品、
本体が安くなり、インクで儲けようと思っても、
近い将来、安いインクで回せるプリンタを他社(=キヤノンとエプソン以外)が出してくる可能性が高いのではないでしょうか。
そうなると、単なる消耗戦にしかならない。
だから、プリンタとひげ剃りは、ちょっと違う気も…いや、違うと思いたいです。。。

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