今日の給食、携帯電話が教えてくれます。
昨日の朝日新聞を読んでいたら、給食の献立を携帯電話で確認できるようにした学校が登場した、という記事が掲載されていました。さっそく今日のブログネタにしようと思ったら、残念ながら(案の定?)朝日新聞のサイトにはアップされていません。そこでウェブ全体を検索してみたところ、意外にもいくつかの学校で既に実施されているようです:
■ 携帯サイトで給食の献立やレシピを公開(小牧市) (桃花台新聞)
■ 携帯サイト『西宮市学校給食献立表』の開設について (西宮市)
■ 『ケータイ向け給食写真サイト』のご紹介 (東明小学校PTAホームページ)
それぞれ愛知県、兵庫県、石川県での取り組みとなります。最後の東明小学校は「PTAホームページ」となっていますので、有志によるもののようですが、他の2つは市が運営しているようです。例えば明日4月10日、西宮市内の中学校では、お昼にカレーライスが出るとのこと(給食のカレーライス、久しぶりに食べたくなってきてしまいました)。また4月のトピックスとして、
☆新献立☆
ハタハタのからあげ
全国でとれる「ハタハタ」は、兵庫県が3番目に多くとれる魚です。体長20センチほどの大きさで、昼間は海底のどろや砂にじっとしています。
うろこがなく小骨が少ないことから、一匹丸ごと「からあげ」にしている献立です。
などといった情報も。こんな兵庫県ならではの食材も給食に使われているのですね。
「子供が外で何を食べているんだろう?」というのは、小さいお子さんをお持ちの方なら気になることの1つではないでしょうか。僕の娘が通っている保育園でも、毎月のお知らせ(手書きの紙資料)に献立表が掲載されている他、園の出入り口のところで「今日のメニュー」がサンプル付きで解説されています。また桃花台新聞のブロガーさんも書かれていますが、こんな形で給食のメニューが参照できれば、親御さんの側で「今日のお昼は○○を食べたのか。じゃ夕飯は○○にしよう」などといった使い方が可能になるでしょう。しかも携帯電話サイトであれば、夕飯の買い物に出かけた先でも確認することができます。ごくごく簡単なサービスですが、学校ポータルサイトのキラーコンテンツになるかもしれません。
先日、文部科学省から「教育の情報化に関する手引」という資料が発表されたことについて触れましたが、学校における情報化は教師/生徒間、あるいは教師/教師・生徒/生徒間だけで完結するものではありません。上記の「給食メニューを携帯電話で公開」のように、学校の周囲にある社会とのコミュニケーションを活性化させるという点でも、ICT技術は大いに役立つでしょう。一方で「開かれた学校」が犯罪者を呼び寄せてしまうリスクもあることは事実ですが、だからといってあらゆるコミュニケーションを閉じてしまうのではなく、様々な試みに挑戦していって欲しいと思います。その中で生徒や親に対しても「ICTをどう活用すれば価値が生まれるのか」という問題を考える機会が生まれ、より正しく技術を理解することにもつながっていくのではないでしょうか。
【○年前の今日の記事】
■ BLOGENT は8割への福音となるか? (2008年4月9日)
■ 知識の呪い (2007年4月9日)