「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　大里さんのこのエントリーを見て驚きました。ザ・ファシリテーターに書かれていた手法ですが、本当に自社でやってみる社長がいるとは思いませんでした。
　思わなかった理由は、
　　　１．部下がどういうか心配
　　　２．ましてそれを、外部のファシリテーターに聞かれたくない
　　　３．その後、部下と気まずい関係にならないか心配
　といったことを、上司や経営者が考えるのではないか、ということです。
　また、部下の皆さんも、「後で評価に響くのではないか」と心配するような上司であれば、本当に思っていることを言えなかったりするのでしょう。「世の中に無礼講はない」と言い切る経営者もいるくらいですから。
　そこをやり切ってしまうのは、普段からどのように社内で振る舞っているか、部下と接しているか、が大きなポイントなのだろう、と思います。
　ザ・ファシリテーターの中では、新しくリーダーになる主人公、黒澤涼子が初対面のメンバーと行いました。大里さんの場合は、初対面ではないメンバーと行ったわけですから、普段から怒鳴りまくっている、あるいは威張り散らかしている上司であれば、リーダーズインテグレーションは成立しなかったのだろう、と思います。
　起業家は多く存在します。自らのリスクで起業する方もいれば、スポンサーがいて経営者としてアサインされる場合もあります。
　いずれの場合も、それなりの腹をくくって経営者に就くのでしょうが、経営のリスクを負いながら、部下とファシリタティブに接するのはとてもしんどいことだと思います。（管理職が部下と接するときでさえ、大変ですから）
　僕の今年下半期のテーマ、「ファシリタティブでいこう！」を実行していらっしゃる社長。お見それしました。