「走れ！プロジェクトマネージャー！」

　ITMediaのキャリア実現研究室に、すごい記事があったのでご紹介しようと思います。

悪魔に心を売っても納期を守る！裏技術

　もちろん納期が最優先で、時間的に間に合わないのであれば、機能を削ってもらったりする必要があると思います。問題は、それを顧客の同意無しにやったり、ギリギリのタイミングでやるからいけないのだと思います。
　納期が優先されるプロジェクトは、時間も足りないことが多いです。なので、ついつい細かいことを確認せずに見切り発車してしまうことが多い。しかし実は、これが問題を引き起こす可能性が高いのです。
　QCDというものがあります。Q=Quality（品質）、C=Cost（コスト）、D=Delivery（納期）です。この３つは均等にバランスを取ることは、かなり困難です。
　左の青い三角のようにバランスを取ることが出来ればベストなのですが、実際には左の赤い三角のように、納期が圧縮されると、コストが跳ね上がり、品質を圧迫するわけです。
　これが良いかどうか、をプロジェクト・オーナーに判断してもらわなくてはなりません。
　しかし一般的にプロジェクト・オーナーは、簡単に「うん」とは言いません。「納期は厳守、コストも抑えてくれ、品質を落としてはいけない」というように。当たり前ですね、責任感のある方なら、必ずこう言います。では、どうするか。QCDマトリクスを作って、優先順位を付けてもらうのです。
　QCDマトリクスに基づき、QとDならどちらを優先するか、を尋ねてみます。同じように、CとDならどちら、QとCならどちら、といった具合に、難しいなりに優先順位を付けるとどうなるか、を尋ねてみます。これにより、プロジェクト・オーナーとの握りが確立されます。もちろんこれは、公式議事録として残します。
　間際になってプロジェクト・オーナーが悩んだときにも、これが役立つのです。もちろんこれを遵守しないといけないわけではありません。変更するなら変更する、ということが分かれば、お互い理解しやすいのです。
　お互いが誤魔化そうとするから事態が悪化していくのだと思います。