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企業経営とびっくり箱。知財と発明。何が出てくるかどちらも???

資金調達手段が限定される中、創業間もないベンチャー企業の主な資金調達は、

①国民生活金融公庫などの公的融資。

②銀行借り入れ

③自治体等の補助金

④自己資金

等となります。本来④が中心のはずですが、個人レベルで拠出できる資金はせいぜい1千万円程度。ソフトウェアエンジニアの数にして10人月程度です。

②の銀行借り入れはほとんど途が閉ざされていて、公的融資も創業支援では1千万円程度の枠です。

会社規模が小さいうちから、そんな多額の資金確保が必要かというと、これが必要なのです。。。大なり小なり、知恵を価値化しているのが産業と呼ばれるものですから、それをどうやって加速させるかが課題です。残念ながら日本社会はこの点でも欧米に遅れていると言わざるを得ません。。。それは、融資にあたっても、出資するにも、知財が担保としての価値を持っていないためです。特許評価などと大きな事をいうつもりはないですが、最終的には経営者なり技術者の知恵とアイデアを評価して、それらが実行されるわけですから、もっとダイレクトに評価する手法があって良いはずだと思います。

~続く~

みう

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てお 2007/10/01 14:52

長年知財に携わっています。最高裁のキルビー判決以降、裁判所が簡単に無効判決を出す傾向にあります。日本の特許侵害訴訟では、現在、特許権者側の勝訴率が20%以下です。これでは、特許権は結局ほとんど行使できないことになり、知的財産としての価値はなきに等しいのではないでしょうか。
最近では、このような侵害訴訟における無効認定の多さからか、特許庁の審査においてもやたらと細かい点まで限定させる傾向が強くなっています。

みう 2007/10/01 16:59

ておさん、コメントありがとうございます。
ご指摘いただいたのは、次節でアップしようと思っていたのがこの話題で、大学の研究室でも問題になっていた内容です。
即ち、特許を基にあるいは、資金調達をする際のリスクについてです。
裁判所の無効判決は、一発で事業価値を無価値にする可能性があり、これしか資産のないベンチャー企業にとっては死刑宣告に近いものです。ビジネスモデル特許において、範囲を拡大し過ぎた反動ともいえます。


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三浦 才幸

三浦 才幸

ITと知財、経営を経験し、2004年に独立。コンサルティングを中心とした、株式会社Bizboardを立ち上げ。元早稲田大学知財研究員。

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