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9月4日の Bloomberg のテレビニュースに、久しぶりにスコット・マクニリが出演していた。シリコンバレーの企業家として、米国大統領候補のどちらかを選ぶかということのようだ。

最初に元気そうでなにより。テレビだし、CEO を辞めているからか、そんなに毒舌ではないけど、スコットらしくすごく正直に話している。スティーブ・バルマーみたいに吠えてはいない(笑)。

基本的に、スコットは強いアメリカを維持して、ホッケー好きの4人の男の子の親として、この子たちが、安全に暮らせるための人を選びたいとの事だ。実はつい最近まで、私は米国大統領選挙なんか興味を持っていなかった。けれど、スコットの言うことを聞くと、ちょっと考えさせられる。

スコットが指摘する点は、アメリカはいままで、広く海外からの頭脳(ベスト・アンド・ブライテストと言ってますね)を集め、教育することによって、アメリカを強くし、フリーでオープンな市場を保持し続ける事が、アメリカの強さを保持し続ける事だと言っている。たしかに、今までのシリコンバレーの成功は、その方法だった。サンのキーパーソンである、ビノット・コースラ、アンディ・ベクロルシャイム、ジェームス・ゴズリンを挙げている。

おそらく、民主党だと、アメリカ市民の職業を安定させ国内労働者を守るために、このオープンな人材登用の方針が少し自国寄りになり、狭まるのを、スコットは心配しているのだろう。強いアメリカの原動力を海外からの優れた頭脳の受け入れと言い切るスコットが、まだ弊社の会長でいることを、少しうれしく思う。

実は日本にも当てはめられたら、どんなにいいかと思う。海外に広く人材を求めて、教育し、企業にどんどんいれて、政治家も、公務員も含め、優れた頭脳を導入すれば、日本はまたよみがえるかもしれない。アメリカも同様だ。

あと、オバマ氏の「New Union Law」と言っていた。不勉強でどんな法律なのかはしらないが、労働組合が企業活動で何らかの役割を占めると言うことだろうか。ほんとうなら、これも危うい考えだと思える。

オバマ氏が懐疑的になっているグローバル資本主義が、今回の、日本のメガバンクによる米国企業の買収で、さらに暴走するとすれば、それは、逆に、アメリカの首を絞めることになると思える。グローバル資本主義は、今回、SWIFT 主催の SIBOS Vienna 2008 コンファレンスに参加して強く感じたのだが、これは絶対避けられない方向で、アメリカはここで踏ん張って、オープンな市場を確保し続け、さらに、世界の頭脳をさらに優遇、集結させれば、昔、英国帝国が沈んでいったような、過ちは繰り返さないと思うのだが・・・。 

マケイン氏の弱点は、オバマ氏のような派手さがないところだろう。ベトナム戦争で捕虜になって、白くなってしまった髪の毛もパッとしないし・・・。そう言う意味で、サラ・ペイリン氏を副大統領に選んだのは、かなり賢いかも知れない。だんなはエスキモーだし!唯一気になるのは、サラ・ペイリン氏って、米国ライフル協会の終身会員で、銃規制反対なのだそうだ・・・。

とおる

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現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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