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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

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昨日(4月7日、月曜日)あるセミナーに参加した。講演者は、こう書くと分かって しまうのだが、ヨーロッパに本部機構があり、全世界をカバーして金融系サービスを提供している団体の、スタンダード部門の女性のシニア・マネージャの方と、そのスタッフの男性の方だった。

先週末は、お花見に出かけた以外は、家で読書三昧だったのだが、ついつい熱中してしまい、日曜日夜中、というか、月曜日の明け方まで本を読んでいたので、とても眠かったのだ。いっしょにこの講演に来た同僚に、寝たら起こしてね、という始末。不規則な生活は、いかん!

同時通訳のレシーバーを借りた。講演者の英語が聞きづらいと本当に寝てしまいそうだったので、眠くなったらボリュームを上げて刺激を得よう、とか思ってい た。講演が始まり、同時通訳の音声とマイクの彼女の声を聞いたら、同時通訳の音声が邪魔であることがわかった。すぐにレシーバーを外した。

とても、わかりやすい英語で、発音も明瞭なのだ。彼女は米国出身で、米国英語の標準的な発音で、なまりもなく、ちょっと早口だが聞き取りやすい発音なの で、かえって分かりやすい。語彙も、難しい単語を並べ立てることなく、しかし、日本人のためにわざと簡単な単語を選ぶこともしない。アメリカ人でも、不明 瞭な話をする人が多いのだが、彼女の英語は、たいへんにわかりやすく感じた。

そして、内容が面白い。スタンダードを変更していく事を説明しているのだが、なぜ変更しなければならないのか、新しいスタンダードの特徴はなんなのか、現 状のスタンダードと新しいスタンダードの共存期間はどうするのか。論旨が明快なのである。だから、ちっとも眠くならない。

途中、詳細の部分をスタッフの男性が代わって話した。こちらはまだ若いイギリス人で、イギリス人の発音とアクセント、単語の選択だ。途端に眠くなる。頭は良さそうなのだが、声のトーンが暗い。一部分記憶が飛んでいるので、ストンと寝てしまったようだ。

このシニア・マネージャの女性とスタッフの男性の講演から、聴衆を飽きさせない、寝かせない講演というのは、以下のようなポイントが重要なのでは、と思った。

  • 発音が明瞭
  • 適切な単語の選択 (難しい単語を選んだりしない)
  • 論旨が明確 (これは簡単ではないが、準備の仕方次第だろう)

さらには、

  • 話している内容の概略を、適切に資料に掲載する

つまり説明資料というのは、話の論点を抽出したものを、聴衆が迷わないように記載しているもの、なのだと思う。講演自体は、そのスライドに書かれている論点を詳 しく述べ、さらに周辺の話題も盛り込む。そのスライドの内容から逸脱して、違う内容を話さないことも重要だ。我々が陥る失敗は、説明資料を作成し た後に、あれも入れよう、これを忘れた、と、論点以外の内容を話してしまう。すると、スライドの画面と話の内容がかみ合わなくなり、聴衆の集中力を妨げるのだ。

今回の講演は、そのスタンダードの変更について、適切な知識を得ることも出来たが、同時に、優れた講演方法も学ぶことができた。

えっ?その男性のスタッフの方の、講演の論点はどうだったのか?ですか。いやあ、寝てしまったので、その部分の内容だけ、よく分かってないんです。困ったものだ。まあ、説明資料があるので、想像はつくのだけれど・・・。

とおる

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高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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