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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

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いつも、サン・マイクロシステムズの良い部分ばかり紹介しているので、たまには、「う〜ん、残念」という話を書こう。

Fortune が今年の「100 Best Companies to Work For :働くのにベストな企業 100」を選んだが、サン・マイクロシステムズは選ばれなかった。HR (人事)で、Employee Communications を担当しているマネージャ、Terry McKenzie が自分のブログ「tMac」の中で、100社の中に入れなかった事を、すごく残念がっている。「I was soooo disappointed」 だそうである。

これは米国の企業を対象にしているので、日本の状況はまた異なり、米国には米国の理由があるのだろうが、私もたいへん残念な気がする。

私は 1999 年からサンにおり、すでに 8 年目になる。8年なんて、日本企業では短い方かもしれないが、サンなどの海外の会社では、ひとつの企業にずーっといない事が多いので、サンではそろそろ、古株になる。そういう意味では、昔のサンを知っているとも言える。

Doughnutlady1024x768 昔と比べて、サンの社内が悪くなったとは思わない。しかし、サン独自の風習が消えていったのもさびしい事実だ。たとえば、隔週水曜日の「ドーナッツ・デイ」というのが、あった。シンディ・ユン(Cyndi Jung)が 1982 年に始めたイベントで、そのころ、まだ、社員の給料が低く、いつも腹を空かしていたのを見かねたシンディが、「自分で」手製のドーナッツを作り、タダでみんなに食べさせていた。その後は、会社も成長し、手製ではなく、ちかくのドーナッツ屋さんで買ってくるようになった。もちろん、会社持ちで。

この習慣は、サンが世界にビジネスを展開させるにつれ、各国にも伝搬し、フランスだとドーナッツといっしょにクロワッサンがあったり、インドのはすっげー甘そうだったり、と、世界中でドーナッツを楽しんでいた。日本法人でも、ドーナッツ・デイには、ひとりあたり、2コのドーナッツが貰えた。

他の風習で、最近あまり行われなくなったのは、エイプリル・フールのいたずらである。この写真は、スコット・マクニリの部屋に大きな「矢」を通したいたずらで、もう一つはビル・ジョイのフェラーリを会社の池に移動して浮かべてしまったいたずらだ。

Scott_arrow1024x768 Ferrari1024x768 これは全部、3月31日の夜に、みんな総出で、矢を通したり、車を(手で!)運んだりしたのだ。私も、一度本部長の部屋を幼稚園のような飾り付けをするのを「手伝った」ことがある。ほんと、手伝っただけですからね。

 
 
 

□■□■□■
しかし、ドーナッツ・デイを復活させたり、エイプリル・フールのいたずらを盛大にやったからって、それで、グレート・プレース・ツー・ワークに復活するわけではない。一度、インターネット・バブルで株価が下がり、サンがまともな会社であることを証明するために、今はみんなして地道な努力を続けているところだから、あとこれを何年続けるのだろうと不安になることもあるだろう。

Project Blackbox のような、すごい製品を出しても、オープンソースに膨大な貢献をしていても、地道な経営利益を上げていても、株式市場の主眼はたとえばヒット商品を出して売り上げをどんどん上げていくことにあり、なかなか、株も上がらない。

まあ。IBMさんもHPさんも、Appleさんもベスト 100 には入っていないので、あまり気にすることもないよいな気もするが、Google や Yahoo!、Cisco、Microsoft が入っているので、悔しいよな。グレート・プレース・ツー・ワークになるようにみんなでがんばって、最終的にドーナッツ・デイを復活させたいものだ。

とおる

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高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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