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バイオリニスト、吉田直矢さんとそのグループ、APOのコンサート「Violin DE NIGHT Vol.20」に出かけた。西新宿のオペラ・シティである。かみさんが追っかけで、私も気に入っているアーティストなので、いつも楽しみにしている。

吉田直矢さんのバイオリンは、とても情熱的でパッションに溢れている。今回は、サラサーテの曲が多く、 ツィゴイネルワイゼンなんて、すてきだった。
 
岡本太郎が「芸術は爆発だ」と言っていたけれど、これは実は普遍的な名言なのではと、最近思っている。芸術に限らず、スポーツでもなんでも、人に見せる、聞かせる、味あわせるといったもの、総称して仮に芸術とすれば、それには、皆、自分から外に向けて噴出する気持ちとか、パッションとかが存在する。それを岡本太郎氏は、爆発と表現しただけだ。
 
英語だと「Explosion」だが、外に向かって「Plosion(破裂)」するものだ。コンサートにしても、絵画彫刻などの鑑賞にしても、そこには聴衆がおり、鑑賞者がいる。聴衆や鑑賞者は、その感性で表現者から噴出した気持ちやパッションを受け止める。
 
「Improsion」は、内破と訳されているが、たとえば、ブリキの一斗缶を海に沈めていくと、何十メートルかで、ボコッと内側にへこむ。音楽や絵画・彫刻などを見たり聴いたりする場合、このImprosion がこころの中で起こるのではないか。芸術をパフォーマンスする、パフォーマーから噴出したものを、受け手がその感性で内側に向かって爆発させることにより、芸術って完結するのではないか。

昨晩のコンサートでは、吉田直矢さんのバイオリンを聴いていて、ふっと、合衆国の東海岸の深い森に居た時の感覚がわき上がってきた。空気はその土地土地によって、においが異なる。東京にいても春が過ぎ、夏がやってくるとき、いままでの北風のにおいから、湿り気を含んだ、温かい南の海のにおいに変わる瞬間を感じたことはありませんか。

マンハッタンの北、ハドソン川に沿って北上していくと、深い森に入っていく。あの空気は記憶に残っている。また、メリーランド州の森にも、そのにおいがあった。昨晩、なぜかそれを感じた。感性というものは、全くの個人的なものなので、何を感じるのかはひとひとり絶対に異なる。自分の中で共鳴するなにかがあれば、それこそ、受け手として充分なのではないか。
 
え。ドクターペッパーはどうしたのか、って?オペラ・シティーのリサイタルホールに、自動販売機があり、なんとそこには、ドクターペッパーがあったのだ。リコリスの香りのするドクターペッパーが大好きで、大好きというより中毒状態なので、休憩時間に、つい買って飲んでしまった。最初感じていた、東海岸の空気のにおいの記憶が、ドクターペッパーで、ぶっ飛んでしまったのである。
 
でも、ドクターペッパーは、好きだなぁ。

とおる

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現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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