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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

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2007年10月9日 »

Mixi を使っている方はお気づきのように、先週、リクルートの就職の宣伝が出ていて「あと450日」って書いてあった。ということは、いまは大学3年生(関西では3回生って言うんですね)の10月から、ほんとに就職活動を開始するんですね。

ふーん。1年半(最近、内定は10月からのようなので、1年間ですか)も就職活動をするなんて、最近の学生さん達はたいへんだね。私の大学の同期(物理学教室)は8名だったけれど、そのうち企業に就職したのは2人だった(そのうち、ひとりは私!)。いまはどうなっているのでしょうか。

最近はこういった情報はGoogle一発なので、便利になったというか、つまんないというか・・・。

厚生労働省が統計を取った、平成17年度大学等卒業者就職状況(平成18年4月1日現在)はこちら。

この統計を見ると、2003年から5年間の数字しかないが、就職率(内定を貰った状態)は大学の男子・女子とも上昇傾向にある。最終的に95%ぐらいは就職できるのだから、そんなに悪くはないな、という印象です。

高専、短大、大学の学生で、就職を希望した人は 68.6% で、学生の約 2/3 に当たる。やはり私が想像したのよりは多かった。私の個人的な社会構成のイメージでは、学生が卒業して、そのまま就職する必要性はあまり高くない。現在特に大学は、とても中途半端な位置にあるのでは、と思っている。

ひとつの専門分野を「ある程度」突き詰めるには、大学の4年間は短すぎる。たとえば私は物理を専攻したが、その当時、ワトソン・クリックのDNA/RNAの物性が、学生の研究するのにちょうど良い題材で、卒論や自由研究(単位はもらえないけど、実験機器を貸してもらってレポートをまとめる)、先生方との輪講など、一所懸命勉強した。ちょうど3年の後半からだった。

DNA / RNA を変性させることは(化学的だけではなく)物理的にも可能だったので、遺伝子操作を研究していそうな企業を、4年生の夏ごろ選択し、先輩のところに面談に行きました。2社程度。遺伝子操作をして新しい生命体を作るような事をしたかった(今となっては、マッドサイエンティストですけど)。

大学の先輩達は異口同音に「博士課程までやらないと、そういった研究は出来ない」といわれたけれど、中途半端にそういった企業を受けたら、やはり落ちた。

興味本位だけで、コンピュータは嫌いだったけど、遊びで受けたIBMだけが受かり、4年間徐々に積み重ねてきた生物化学物理の知識は、崩れ去ってしまった。その当時の先生方に教えられたのは、大学では学問・勉強の方法を学べれば良いんだ、ということだった。けれど、なんか勿体無いよね。

いまの会社では、コンピュータや数学で修士・博士が多く、エンジニアになるにも、最近はそのぐらい勉強すべきなのかな、と思う。マネージャや経営層に食い込んでいくなら、もうすでにMBAを持っている程度ではすまないのでは、とも感じる。

そうすると、大学を出てすぐに就職をするメリットが、相対的に低くなってきているのかもしれない。また、本気で起業する気なら、ビル・ゲイツ氏のように大学を中退しても成否には関係なさそうだ。シリコンバレーなら、スタンフォード大学みたいに、大学卒後、修士・博士と進みながら、ユニークな技術を発明したら、それを元に起業してしまう、といったパターンもありそうだ。Googleのラリー・ページとセルゲイ・ブリンがそのパターンだし、古くはサン・マイクロシステムズの例もある。

大学を出てすぐ就職するのは、すぐに自分で収入を得て親から独立したい、とか、社会の荒波にもまれたいという、マゾッけのある気持ち、などもあるだろうし、右に同じで良いから、平凡で心安らかな人生を送りたい、というひともいるだろう(会社に入ったら、そんなことありえないけどね)。

みんなが行くから、私もそっちの方に行きたい、同じ事をしないと不安だ、でも、全然かまわないけれど(みんながみんな勇気を持っている訳ではないから)、大学の3年と4年の日々は、つまり、20歳、21歳の時期って、一生のうちで、とてもとても大切な時期だから、就職活動だけでなく、勉強や日々の友人との付き合い、恋愛にと、大切に過ごして欲しいなぁ、と思う。

などと書いてしまったが、私のブログ、学生が見ている可能性って、とても低いと思われます。ITmediaを見る世代自体が、若干高い、ということもあり。ようは、なんかかわいそうだな、という事です。

とおる

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高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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