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ITの技術や方向性考え方について別の選択肢を追求します

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先週末、友人と晩にレストランで食事をしていたら、隣に若い男性がひとり座った。手持ち無沙汰だったようで、途中から食事をしながら本を読み始めた。単に空腹を満たすだけのレストランではなく、美味しい食べ物、飲み物のあるレストランなので、ちょっと行儀が悪いなと思った。

ちょうど、私の隣に座る形になったので、それとはなしに何の本を読んでいるのか、覗いてみたら、どうやら対人関係に関するハウツウ本のようである。なにも食事をしている時に読むような本ではない。しかも本屋でつけて貰ったカバーできれいに包んであり、読み込んでいるようだった。

最近電車に乗っていても、いわゆるハウツウ本を読んでいる人が多いように見受けられる。対人関係、営業の仕方、仕事の仕方、効果的なプレゼンテーション、果てはお金の儲け方まで、最近はハウツウ本が良く出ている。別にハウツウ本が悪いというのではないが、たとえば、対人関係についていえば、いくらハウツウを本から習ったところで、ひととちゃんと接していかなければ何も身につかない。誠実さや信頼される態度は、ハウツウ本で得られるとは思えない。

特に若い人たちは、まだまだ自分を育てていく余地を十分に残しているのだから、ハウツウ本に頼らず、古典を読んだり、芸術に触れたり、影響を与えてくれるような人と接したりする事の方が重要だ。

古典として、私の個人的なお勧めは、『論語』『老子』『徒然草』『方法序説』など。全部、岩波文庫にある。むかし、岩波書店はわざと難解な表現を多用して、インテリと自負する人たちをそそのかしていた雰囲気があったが、今の本は大体読みやすくなってきている。何回も繰り返して読み、こころ深く刻んでいけばよい。

あと最近の本だが、瀬戸内寂聴さんの『寂聴 般若心経-生きるとは』は、私が檀家をしている寺の住職が薦めてくれた本で、これはまだ読んでいないので、私も読んでみたいと思っている。般若心経を一文字、一文字、やさしく教えてくれる本らしい。

まあ、論語なんて、弟子が孔子に処世などの質問した事に対して、孔子が弟子に見合った答えを返しており、2000年前のハウツウ本と言えなくもないが、2000年間もの間多くの人たちに揉まれて、なお、存在している本なので読むに値するだろう。

ちなみに、私の今週の一冊は岩波文庫の『おくのほそ道』で、『じじい臭い』趣味をまっしぐらである。かみさんの実家が宮城県多賀城市なので、多賀城・塩竃・松島あたりの情景が今と比べて、たいへん面白い。

とおる

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高橋徹

高橋徹

現在サン・マイクロシステムズにて、様々なミドルウェア・ソフトウェアの販売推進・ビジネス開発を担当しています。旅行、食べ歩き、読書が趣味。

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