Lv50−−レジェンドの称号を得たキュレーターにインタビューしていくこの企画、最初はONETOPIチーフキュレーターの松尾公也さんに聞きます。
ご自身について教えてください
もともと紙の雑誌から編集者をやっていて、メルマガをやったりネットメディアをやったりしてきました。いまはキュレーションメディアに取り組んでいます。
ONETOPI投稿のモーチベーションはなんですか?
普通の人がメディアの発信者になることを、できるだけ最短の距離で実現したいなと、ずっと思っていました。例えば、僕はこれまでメディアの編集者の立場でずっと仕事をしてきたのですが、情報収集して記事を書いてそれを最終的に読者のところに持っていく、そのプロセスが長くて時間がかかっていたんですね。それを縮めて、できるだけダイレクトに読者に届くようにしたい。そう発信者の目線で考えていました。
そこがONETOPIという仕組みを使うことで、情報を知って解釈してコメントを付けて、ほかの読者に届けることが、ほぼ1つの画面でできるようになった。しかも興味を持っている人たちが、トピックという形で簡単に情報にアクセスできるようになる。そういう世界を望んでいました。
ONETOPIがなくても、普段からTwitterやFacebookで同じようなことをやっていたのですが、それをいろんな人に届けられて、それが手軽にできるようになったわけです。
キュレーション投稿、リキュレーション、スターの比率をざっくりいうと?
8対1対1です。かなりの人をフォローしているので、面白い投稿にいきあたった時に、そこに自分でコメントを付けられる部分がある場合はリキュレーションするし、コメントも含めて素晴らしいと思ったときはスターします。
同じ記事を取り上げたいけど、引用部分を変えたい、違った視点で投稿したい場合は、同じURLから再度投稿する場合もあります。その時にも、最初の投稿にスターを付けて、足あとを残しています。
情報収集の方法、ソースはどんなものでしょう?
長年蓄積したブックマークを、主にRSSリーダーのGoogleリーダーで巡回しています。IT系のメディアはほぼ入っていて、それから海外のIT系ネットメディア、個人ブログでも面白いところはあらかたここから拾っています。GoogleリーダーはiPhoneでもWebで見ています。昔は「Byline」などのクライントアプリも使っていたのですが、最新のコンテンツの同期がうまく行えない場合があるので。
それに加え、最近は僕の発案で作成した「ついトピ!」というiPhoneアプリを使っています。これはTwitterのリアルタイム検索を利用して、特定のキーワードに対するTwitter上の反応を拾い集めてくるものです。検索する対象のアカウントを、例えばメディアに限定すれば、そのメディアの特定キーワードの記事を確実、スピーディーに拾えます。
そのため、ONETOPIの情報源としてはとてもいい。最近ONETOPIと連動するボタンもついたので、そこからONETOPI Appを起動して、片手で投稿できるようになっています。
それからTwitterクライントのHootsuiteをWeb版で使って投稿をほぼ舐めていきます。3000人くらいフォローしているので、中には情報収集が非常に早い人もいるので、そこから投稿のネタを拾うことも多いです。
投稿は、PCからが7、iPhoneからが3の割合です。PC上に「ついトピ!」がないので。でも、PCで操作するほうが早いことが多いので、iPhoneからいったん「Instapaper」に送ってから、PCで投稿することもあります。
追っているトピックとその理由は?
ONETOPIでいくつかのトピックキュレーターをやっています。iPhone、iPad、Kindle、Android、AR…など。こうしたガジェットやテック系が多いです。その情報ソースを日々追っていくと、担当トピックからは外れた面白いものがたくさん見つかるんです。そこから新しいトピックを作るのが楽しみで。例えばARを追っていくうちに増えててきた記事を集めてウェアラブルというトピックを作ったりとか。最近はAppleやSamsungがやろうとしているスマートウォッチ的なデバイスにどういう名前を付けようかと悩んでいます。
新しいONETOPIでは、自由にいろいろなトピックに投稿できるので嬉しいです。