目標設定は重要か否か
先日、あるメディアで取り上げられていたこともあり、Amazonで「ハーバード×MBA×医師 目標を次々に達成する人の最強の勉強法」(猪俣 武範著)を購入。
本の題名通り、医師でもありながら、ハーバードでMBAを取得した超人の方のお話です。
目標設定→実行というPDCAを回したことがある方であれば、実現方法のティップスが分かる良書です。時間の使い方や英語の勉強法など、ビジネスマンであれば身に着けておきたいことが一通り網羅されています。
実はここ1.2年ほどは、目標設定自体を止めてしまっていました。もちろん、会社員としての年間・月・1日単位の目標数値という面では設定をしていますが、個人としてやキャリアとしては、大枠と日にち単位でしかしないようになっていました。
本当にそれでよいのか?目標設定をしっかりした方が良いのではないかな?と改めて思うことがあったので、手に取ってみたということがあります。
現在私は、大枠では「IT×教育・IT×地域という分野での活躍をしたい」ということはありますが、自分で言うのもなんですが、漠然としてますよね。(笑)また、1日単位では「記事納品を本日中に3本」「企画案を本日5本立てる」「クライアントから問い合わせをいただいてた〇〇に返信」ということは立てていますが、目標というよりタスク管理でしかないかもしれません。
目標を細かく立てなくなった理由として、中途でITベンチャーに入り現在は3社目。IT企業で3社目というのはさほど多くもないですが、自分ではどうにもしようもなく、想定外のことがベンチャーでは起こる訳です。それを楽しめることが、「ベンチャーに合っているかどうか」ですが。
いきなり部署ごと吹っ飛んだ、担当メディアを他社に売却した(売れたら良い方ですが。)、なんてことが起こり、目標設定をしても目の前から無くなることがありました。逆に、こんなポジションあるんだけどと意外な形で声を掛けてもらえることもあります。
立てても想定外のことが起こってしまう。そんなもやもや感を抱えていたときに出会った先輩から、「キャリアプランなんて立てても意味がない。会社も仕事も将来もどうなるか分からないんだし。」と言われて、細かに立てることを止めてしまいました。
でも、そこから自由にストレスなくあらゆることに打ち込むことができるようになったので、私には細かな目標設定は必要なかったようです。特に現代は、「10年後に無くなる仕事」という話もありますし、人生も仕事もいつどうなるか分かりません。憧れていたITメディアオルタナティブブログに自分がまさかブロガーとして書けるようになるなんて、5年前であれば想像がつかなかったことでもありますし。
目標を立てることが合っている人も、合っていない人もいます。生真面目な人ほど縛られてしまいますので、もし現在「目標設定」で苦しんでいる人は、一回それを破り捨ててみてはいかがでしょうか。