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非正規が4割(2.5人に1人)は何が問題なのか?

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先日、東洋経済主催 現役記者が語る「あなたの隣の非正規の現実」 "格差と貧困"を考えるに参加してきました。

「新しいワーカー」として、フリーランスや会社に頼らない働き方ということが、メディアでもよく出ていますし、クラウドソーシング系の会社がプッシュしているように感じられますが、実態はどうなのか?(生活や将来に不安はないのか)傾向としてどうなのか?ということを知りたく参加してきました。

マクロ的な視点でのお話メインでしたので、現場の実態よりも、現在の数値傾向が知れたことが多かったです。

◆非正規が4割(2.5人に1人)は何が問題なのか?

非正規の問題として出されていた内容としては、

・7割強が年収200万円未満。
・雇用が不安定
・社会保険加入率が低い
・非正規の男性は未婚が多い

になります。雇用が不安定なのは、会社によっては正社員でも変わらずです。特に、ベンチャー企業で仕事をしていると、一層感じることがあります。私は正社員でしか働いたことがないですが、所属している事業が上手くいかないと人ごと飛ぶこともあります。

また、年収が200万円未満ということも兼業やニッチで必要とされている業界で就労すれば解決するので、個人の見解としてはさほど問題に感じませんでした。パートワーカーも含めた数字なので。

それよりも問題に感じたことが、目下現場では、「人手不足」「採用の応募自体ない」という話が多い中で、マクロ的な見解では、求人倍率は今だ低く、非正規から正社員は、約4人に1人しかいない(24.2%)であり、正社員から非正規になる人も4割。今だ日本では、一度ドロップアウトしたら、再チャレンジの機会は極めて低いということです。ただこれは、採用側が非正規だったから採用しないというわけではなく、「スキル面」ということも一つ理由があります。

非正規であれば、正規よりも短い期間で退職する可能性が高いので、どうしても将来的な大きい仕事をしにくい。そのため、短期間で終えられる仕事しかする機会にしか恵まれない。つまりはスキルアップしにくいです。

個人の選択で、「正社員でなく、非正規で」ということもあるかもしれません。ただその選択の理由が、「自分で事業を将来立ち上げるために、一時的に非正規」や「フリーランスで十分儲かるスキルを持っている」ではなく、「就職活動に疲れた」「とりあえず、非正規の方が業務の負担が少ない」という理由であれば、まずは正社員の方がよさそうです。

また、今後の解決方法一つとして、賃金については、「同一労働同一賃金」が出されています。これは、上記の同一労働・同一賃金であれば非正規であれば問題ないかというと、非正規を選んだにも関わらず、同一労働の方が不公平なので、不満を抱えて職を転々としてしまう可能性がますます上がります。

いろんな人生のステージに出くわしますが、「自分で事業を将来立ち上げるために、一時的に非正規」や「フリーランスで十分儲かるスキルを持っている」などということを除いては、正規の方が賃金的な面ももちろん、今後の日本の目指すべき方向を考えるとお得です。

何より今回改めて思ったことが、数値的な「マクロ」だけでは見えない、ミクロ的な「現場の声」を知らないと、本当の問題解決にはならないと思いました。

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