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「10年後に無くなる仕事」って職業で括れるのか?

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メディアや本でよく10年後に無くなる仕事が出ています。お店のレジ係やデータ入力や事務、コールセンターのオペレーター、タクシー運転手など。

これは、「人工知能」に取って変わられて、機械化すれば必要なくなる、Noクリエイティブな仕事という基準だそうです。発言者によって多少は異なりますが、大方この枠組みでしょう。この関連の話は各所で出ていますので、細かい話はしません。

ただ、単純に職業で分けられるのでしょうか?

例えば、すでにコンビニエンスストアに行くとレジも4列あるうちの1列は、PASMOで支払うセルフレジだったりしますね。IKEAも一部はセルフレジだったります。でも実際には人がいるレジの方に並んでいることが多く、どうしても時間が無いときだけ、セルフレジにするということもあります。まだほとんどの方が不慣れなのかもしれません。

しかも、このセルフレジへの転換は、すでに道具は揃っているのですぐにでもできそうですが、していないことが大半です。
結局は、「お客さんとの接触で得られる情報」や「不慣れな人への対応」「不正が無いかの確認」など、セルフにすることで時間給以上に損失が見え隠れしているからです。

それではセルフになることはないかというとそうではなく、その分、上記の「情報」「対応」「不正チェック」がきちんとできるプロフェッショナルだけが必要とされるようになるでしょう。

これは、データ入力や事務でも同じです。

例えば、単純に入力するだけであれば人工知能により紙から必要項目を入力ということはすぐにでも可能でしょう。ただそれをクリエイティブにする、つまりは事務やデータ入力のプロフェッショナルとして、「社内で伝わりやすいデータに加工する」、「必要なものだけ関係者にアウトプットする」「機械に間違えがあったときに気付ける確認能力」という点について優れていれば、人間くさい部分なので、取って変わることは難しいかもしれません。

一番まずいのは、どの職種でもその道のプロフェッショナルから遠い存在だったり(スキルだけでなく、意識として)、出てきたアウトプットを見て判断するだけだったりと、「プロ」ではなく、「いつまでもアマチュア」という意識で仕事に取り組むことかもしれませんね。

また、どんなに競争の激しい業界や平均給与が安い職業でも、一流になれば食べていけるので「職業変更」というよりも、「プロフェッショナル」というところに、まずは重きを置いてみても良いのではないでしょうか。

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