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各消費者向けECモール(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング) 比較をまとめてみました

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ECモールで何か購入する際に、どんな目的でどのモールを利用するでしょうか。

本を購入する時はAmazonで、洋服や靴は楽天市場で、と購入するものによって使い分けているかもしれません。もしくは、全て一つのモールで購入してしまう方もいらっしゃるかもしれません。日本で代表的なECモールが、Amazon、楽天市場の2強、そして2013年に「eコマース革命」として息を吹き返したYAHOO!ショッピングですが、ECモールも、実店舗と同じように、ECモールごとに利用者層が異なっています。

代表的な消費者向けECモール3社の利用者層を調査していきます。

◆消費者向けECモールの動向

まずは、消費者向けのECモールの動向を見ていきましょう。
経済産業省の平成25年度調査によりますと、日本の消費者向けEC市場規模は、11.2 兆円となり、前年比 17.4%の増加となりました。また、電子商取引の浸透度合を示す指標である EC 化率についても、3.7%となり前年から 0.6 ポイント上昇しています。EC規模は確実に伸びている市場です。

また、ECモール自体のサービスも充実してきています。物流センターの充実により、当日配送等の迅速な対応が可能になったり、返品無料、送料無料サービスの充実、Yahoo! IDやmixi IDで買い物が可能になったりと実店舗で購入することとほぼ変わりなく、自宅や移動中でも買い物ができるようになり、ますます便利に使いやすくなっています。実店舗に行くよりも便利に安価で購入できる場合もあるので、消費者側も利用しやすくなってきてますね。

参考資料:経済産業省 
http://www.meti.go.jp/press/2014/08/20140826001/20140826001.html
電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました- 国内BtoC-EC 市場規模は11.2兆円に成長 -


◆消費者向けECモール(Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピング) 利用者層

次に、消費者向けECモールごとの特徴を見ていきましょう。

<年代層>
インターネットにより購入・取引した商品サービスのデータを見てみると、若い層に利用が高い傾向が見られましたが、商品によっての差はあまり無いようです。

参考資料:総務省
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/140627_1.pdf
平成 25 年通信利用動向調査の結果

<利用者層まとめ>

消費者向けECモールで、利用者層の性別を見てましょう。PC関連をECで購入するのは、男性:女性で3:1、化粧品・衣料品・アクセサリー類は、男性:女性で1:3。書籍・DVD・ミュージック・ゲームは、やや男性が多い傾向にあります。食品関連は、男性:女性で2:3でやや女性が多い傾向にあります。

・Amazon


Amazonは、ロングテールを意識している傾向にあり、年間で数冊しか売れない本を検索で探し求めて辿り着く様な仕組みになっています。また書籍の販売からスタートしているため、書籍目的で利用している層が多いのが特徴です。他のモールと比較して、書籍やパソコン関係、家電を購入を目的とされる方が大半なので、男性の利用者が多い傾向です。

・楽天市場

出店店舗数が圧倒的に多い楽天は、楽天市場内での価格競争が激しいため、他のサイトより安価で売られていることが多いです。クーポンや楽天ポイント、プライベートセールスなどキャンペーン等も豊富なことから、実店舗でもセールやポイントカードを利用している方に好まれる傾向にあります。商品も食品やファッション、ジュエリーなど、特に女性が好むものに強いです。また、キッズ向け商品も充実していることから、子持ちの方もターゲットにしています。そのため、他のモールと比較して化粧品・衣料品・アクセサリー類など割と安価なものを比較して購入したい傾向の女性が多く、またその中でも子どもを持たれている方の利用も比較的多いです。

・Yahoo!ショッピング

レディースファッション、メンズファッションと並んでおり、男性女性ともに取り入れています。ただ、2015年2月に食品カテゴリーを見てみると、かに・肉・スイーツ等と他のモールでは見られない傾向があります。地方の特産品や季節のフルーツなど、ネット通販だからこそ買える商品が多い傾向です。一点ものや特産物など価格だけでなく、より良い品質のものを購入したい方や購入に時間を掛けたい方でやや女性が利用する傾向にあります。

利用者層を知っておくことで、出店側は商品販売をする際にどのECモールに出店するか判断でき、また利用者もより探したいものが見つかるECモールを知っておくことで、充実したショッピングライフが送れますね。


参考資料:
・経済産業省 
http://www.meti.go.jp/press/2014/08/20140826001/20140826001.html
電子商取引に関する市場調査の結果を取りまとめました- 国内BtoC-EC 市場規模は11.2兆円に成長 -

・総務省
http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/statistics/data/140627_1.pdf
平成 25 年通信利用動向調査の結果

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