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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

いったい誰が何をしているんだ!?

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 米国市場は軟調となったのですが、円安ということに加え、中国の利上げ懸念が若干薄れたこと、持高調整の買いが見られることなどから堅調な展開となっています。個別の材料に反応していると言うことでもなく、買えるものを探すような動きも見られ、10,500円-600円水準の節目を抜けたことで、買い方の回転も効いていると言うことなのかもしれません。また、決算発表も一巡し、今期業績の動向がある程度見えて来たことで水準訂正となっていると言う面もあると思います。

 円安を好感して堅調となったように見えてよくよく中身を見て見ると、銀行株など内需銘柄、為替に影響の少ない銘柄の上昇が目立ちます。特に決算が好調というわけでもなく、これまで買っていなかったから買っている、またはこれまで空売りをしていたから買い戻していると言うことなのかもしれません。日銀の金融政策決定会合の前と言う時期にファンド筋の持高調整などが行われることも多く、また、3月末の45日前、いわゆる「45日ルール」と言う日柄でもあり、持高調整の売り買いが見られたのかもしれません。

 先日もこのコラムで「市場で何が起こっているのか見極めることが大切」ということを述べましたが、多少日柄の前後はありますが、毎年1-3月の一時期に大きな方向転換があることが多く、今回も節目と見られた10,500円-600円を抜けたこと、10,700円台で引けたことで、決算発表も出揃ったところで新たに持ち高を組み直す動きもあるのかもしれません。ただ、為替に反応するでもなく、米国市場に反応するでもないと言うことは何か違うところに反応しているわけで、その「何に反応しているのか」をしっかりと見極めることが大切なのでしょう。

 また、「誰が何をしているのか」という意味では新興市場の株価がここまでしっかりと上昇して来たことや出遅れ感がつよかった金融株などの内需株が上昇していることで、新たに資金の回転が効き始めた投資家がいる可能性があります。つまり、いつも述べているような「新たな市場参加者」が増えた(厳密には「復活した」と言うことですが)可能性もあるのです。持高調整の売り買いのおかげで回転が効き始めたとすれば、相場全体が次のステージに向かうことになるのでしょう。ただ、その前に節目と見られる10,800円-900円水準を抜ける必要があると言うことでしょう。

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