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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

「もう駄目だっ!」と思ったところからは調子が良い!?

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 米国市場は底堅いが上値が重い、上値は重いが底堅い展開となり方向感は見られず、日本市場も円安に反応して見たものの「日本売り」と言うことで買い切れず方向感に乏しい展開となりました。原子力発電所問題や計画停電の状況がわからず、企業業績の先行きが不透明ということもあり、物色対象も見当たらず、個別に目先の需給に振らされているという感じでした。売られ過ぎの修正も一巡となって買い急ぐ理由もなく、売り急ぐほど新たな悪材料があったわけでもなく、冴えない動きとなりました。

 リテラ・クレア証券からメールマガジンを購読している人は本日のこのメルマガが最後になりました。実際にメルマガそのものが終わってしまうわけではなく、筆者が個人的に送っている人や有料でメルマガを購読いただいている方はまだまだ続きます。このように、株式市場の動向を示すメルマガやテレビ番組がなくなってしまうという時には相場が案外底入れとなることが多いのです。かつて、2003年4月に相場がいったんバブル後の最安値をつけた時にも、その年の6月で筆者が出演していたテレビ番組が終わったというケースがありました。

 また、いわゆる「リーマンショック」と言われた2008年9月に、これまた、筆者の出演していたテレビ番組がなくなり、相場動向を伝える番組でなくなったときに相場が底入れとなったのです。投資や投機と同じように、こうした「もう駄目だ!」と思うときや「もう駄目だから止めよう!」と思うときが、ほとんどの場合「最悪」と言うことが多く、損切りした後、投げた後にするすると株価が上昇することはよくあることです。

 ですから、まだこのメールマガジンが実際に終わるわけではないのですが、リテラ・クレア証券からメールマガジンがなくなるということも案外吉兆かもしれません。株式市場がなくなるわけではないのですから、原子力発電所問題が本当に酷くなることがなければ(恐らくその心配はないと思いますが)世界的な経済の拡大を受けて、堅調な復興相場となって来るのではないかと期待します。最後になりましたが、まだまだメールマガジンも続きますし、ツイッターやブログで情報発信も続けます。皆様の健康と相場での成功をお祈り申し上げます。今後ともよろしくお願い申し上げます。

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