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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

本末転倒・・・目的と手段は違うぞ!

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 米国市場が軟調、G20首脳会合の結果を控えた週末ということもあり、手仕舞い売りに押されて大幅安となりました。それでも前場は外国人も買い越し基調と伝えられたことや対米ドルで為替が落ち着いた動きとなったことから、底堅さも見られたのですが、後場に入ると中国での引き締めや新興国の投機規制の問題などから手仕舞い売りを急ぐ場面もあり、指数は大幅安となりました。特に売り急がなければならない理由があったというわけでもないのですが、買い手控え気分の強いなかで持高調整の売りに押されました。

 昼休みが30分延長させると言う昨日の話ですが、香港株式市場が開いている時間とかぶらせるために前場の取引を30分延長したとの理由も付けられているようです。ただ、それでは何故30分なのかということになり、それなら夕方延長してもよかったのではないか、などと、いろいろ突っ込みたくなってきます。昼休み撤廃のそもそもの議論が「売買高を増やすため」なのか、「世界標準に合わせるため」なのか、いずれにしても「横を見る」ために議論が起きたのであれば、撤廃するのかしないのかだけで良かったのではないかと思います。

 本日の相場も後場に入ってから「上海市場が大きく下がったから」と言う理由で売られたとする見方も出ていたようですが、いつも述べていることなのですが、上海市場などは投機的な動きが強く、中国の経済自体を示しているとも思われません。日本の市場も同じようなところがありますが、中国の経済は気にしなければならないのでしょうが、中国に市場にそれほど神経質になる必要もないと思います。

 これだけ、市場にニュースが溢れているとあれにもこれにも反応する向きがいて、その全部に自分が反応してもきりがないと言うことではないかと思います。以前述べたように、そうした目先的なニュースへの反応は「雑音」として受け流す方が良いのではないかと思います。少し長い目で相場の方向性を見るような投資であれば、昼休みが特にあろうがなかろうが、関係ないと思います。

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