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長年相場を見続けてきた現役の情報部長が相場について語ります。

大きな流れを読む事が大切!

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 米国市場も底堅い堅調な展開となり、為替も落ち着いたことから、買い先行となり、堅調な始まりとなりました。それでも3連休を控えた週末ということで、積極的な売り買いというよりは持高調整の売り買いが中心で、材料や為替動向云々というよりは目先の需給だけで動いている感じでした。それでも後場に入ってから目先筋の買い戻しなどもあって大幅高となるなど、円高に対する過度な懸念が薄れたことで堅調な地合いとなりました。

 指数は大幅高となる場面もあり堅調な展開ですが、外部環境や材料に反応していると言うよりも持高調整の売り買いだけ、目先の需給要因だけで動いているようです。先高感とか今後の物色動向がどうなるのか、政府の組閣が始まっても、「こういう人が大臣になると・・・」などということもなく、決算発表などにはさすがに反応はするものの反応も目先的で、業績発表や新聞の観測記事からの「先読み」や景気動向他社動向を探るような動きもありません。

 物色銘柄も特になく指数全体、市場全体が上げ下げしているようなことも多く、円高メリット銘柄も円安メリット銘柄も、景気敏感株もディフェンシブ銘柄も一緒になって上げ下げしているような感じです。市場の性格が変わったと言ってしまえばそれまでであり、その市場に合わせて対処するしかないのですが、目先的にどうのこうの、紆余曲折はあっても、最終的には下がるものが下がり、上がるものが上がるということなのではないかと思います。

 目先の需給に振らされることなく、大きな流れの変化を見つけて持ち高を調整して行けば、最終的には報われるのではないかと思います。景気の二番底懸念が薄れ、世界的な経済の拡大が見られ、円高に対する懸念が薄れたという環境の中で、下期業績を慎重に見て、割安にもかかわらず売られているような銘柄は、最終的にはしっかりと「適正な」株価や買われ過ぎるところまで戻るものと思います。

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