オルタナティブ・ブログ > 吉政忠志のベンチャービジネス千里眼 >

IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

商用CMSって企業用CMSやビジネス用途向けCMSという意味ではないって知ってましたか?商用CMSシェア1位という意味は国内外でシェア1%以下になった有料ライセンスCMSの中のシェア1位という意味ですww

»

先日のことです。取材先で以下のような会話がありました。

お客様「WordPressって商用CMSではないので、法人用のCMSではないと思ってました」

私「今、国内のCMSシェアでWordPressが82%を超えており、大企業からフットワークの軽い企業、そして学校、官公庁まで幅広くWordPressが使われているので、WordPressが商用で使えなかったら、どのCMSも使えないくらい、WordPressは使いまくられてますよw」

この会話を聞いてもピンと来ない人もいるかもしれません。

元々の日本語の意味では「商用CMS」はビジネス用途向けのCMSという意味で使われていました。
一方でオープンソースのCMSが無料で使えるライセンスであることに対して、有償ライセンスCMSが商用ライセンスCMSと呼ばれるようになりました。

その後、商用ライセンスCMSのシェアが数年前まで国内外で半分近くあったものが今では1%以下になってしまう中、多くの商用ライセンスCMSメーカーが商用ライセンスCMSを短縮して「商用CMS」と呼ぶようになりました。

これには誤解を生む要素が含まれています。

「商用CMS」は本来、ビジネス用途向けCMSという意味であり、「商用ライセンスCMS」という表記をするべきです。
短縮して「商用CMS」という表現を使うならば、日本語の意味の通り「ビジネス用途向けCMS」という意味で使用するべきです。

有料ライセンスCMSの関係者の皆様には「有料ライセンスCMS」を「商用CMS」と置き換えて、「商用CMSシェア1位」というのはモラルがないですよ。

今、CMS市場はほぼ100%近い数値でOSS CMSがCMSシェアを占めるようになりました。 非OSSのCMSのシェアの中で一位であるならば、「有料ライセンスCMSシェア1位」か「非OSS CMSシェア1位」と言うべきですよね。

日本語はちゃんと使いましょう。

読者の皆様には正しい第三者のCMSシェア調査を知っていただきたく、公開されているデータを紹介します。

海外のCMSシェアの第三者調査結果は以下にあります。
https://w3techs.com/technologies/overview/content_management/all

この調査によるとシェア一位はWordPressで56%のシェアを持っています。

日本のCMSシェアの第三者調査結果は以下にあります。
https://w3techs.com/technologies/segmentation/cl-ja-/content_management

この調査によるとシェア一位はWordPressで82%のシェアを持っています。

たまに見かける「商用CMSシェア」の調査データは市場の大半を占めるOSS系CMSのシェアを除いた非OSSのCMSのシェアの調査データですので注意してください。

ユーザの皆様騙されないようにしてくださいねww

追伸:こんな文章を書く、私はどんな生活をしているかと言うと、、、以下のFacebookアカウントを見てください。

https://www.facebook.com/tadashi.yoshimasa

※面識のない人からのお友達申請は原則NGです。お友達申請されるときはメッセージもお願いします。わりと情報公開しているので、フォローするだけで結構見えます。

Facebookアカウント+とるに足らない情報を以下のTwitterアカウントで垂れ流しています。宜しければFollow下さい。

https://twitter.com/_yoshimasa

また私の近況は「吉政忠志」で検索されると大よそみえてきます。

Comment(0)