日本一うまい納豆を求めて ~コメ消費は減少するも納豆消費は上昇~
子どものころ茨城に住んでいたこともあって、納豆と言えば茨城という印象がありました。
子供のころから納豆が好きで、よく食べていたのですが、最近思うのです。昔よりかなり、納豆くささが無くなったと思いませんか?
昔の納豆は藁を開けると(昔の納豆は藁に入っていた方が多かったような気がします)、ムワッ納豆くささが出てくる感じがあったと思うのです。それが納豆嫌いの人が納豆を嫌う一つの要素だったような気がするのです。
最近は藁に入っていないせいもあって、納豆のふたを開けてもあまり臭くなく、上品な感じがします。それもあってか納豆嫌いの人が減ったような気もします。実際にお米の消費量は日本では減少しているにもかかわらず、日本の一世帯当たりの納豆の消費量は増えているデータがあります。
ヘルシーブームだったりするのでしょうが、自分としては面白いデータでした。あくまで個人的な意見ではありますが、納豆の臭みが減って、納豆ファンが増えて、ビジネスとしてはそれはそれで成功かもしれませんが、本来の納豆らしい納豆がどこかに置き去りにされているような気がしています。そんなこんなで、ちょっと調べてみることにしました。あと、日本で一番うまい納豆を食べたくなったという個人の興味があるのはもちろんいうまでもありません。
ちなみに、食べログで調べて一番点数が高いのは「舟納豆」という納豆でした。
これは藁には入っていない、舟の形を器に入った高級大豆を使用した納豆です。良い豆を使っているので、とにかくおいしいです。豆の甘さというかうまさを感じられ、粘り気のある納豆らしい食感が何とも言えない納豆です。種類も豊富で、さすが食べログナンバー1という感じの納豆でした。たれには微妙にシソの風味が入っていて、納豆くささを無くしている感じです。これなら、納豆が嫌いな人でも美味しく食べられる逸品です。ただ、今日のテーマは美味しい納豆というより、失われた納豆くささが残っている本来の旨い納豆ですので、そういう意味ではちょっと違います。ただ、納豆好きな人は一度は食べたほうがいいですよ。私の一押しは黒船でした。何とも上品なお味が最高です。 ちなみに高級と言っても1人前200円ちょっとですので、十分お手軽なものではあります。
さて、さらに探して、昔、茨城県に住んでいたころになじみが深かった、当時の地元のおかめ納豆と双璧だったような記憶のある天狗納豆へ。
この写真は天狗納豆の総本家です。そこの特選わら納豆を食べることに。勝手な推測ですが、おかめ納豆は本来の納豆くささを消して大衆受けを狙った量産が成功し、全国的にシェアを取ったような気がします。一方で天狗納豆は従来のよき納豆を踏襲したことで、シェアを伸ばせなかったのでないかと、一ファンとして感じています。その天狗納豆 総本家の特選納豆ですが、期待どおりでした。藁に包まれた茶色い納豆は、藁を開けると同時に納豆くささがムワッと立ちこめました。香り、味ともに良い豆を使っているので、やはり上品な感じで、豆本来の旨さに包まれる感じです。私にとって「日本一の納豆はやっぱりこれ!」とそう思える納豆でした。
舟納豆と天狗納豆特選は同じ納豆といえども別の種類の食べ物のような感じでした。古き良き旨い納豆なら天狗特選で、進化した最新の極上納豆なら舟納豆という感じでしょうか?
もちろん、この感想は個人の感想であり、全国の納豆を食べ比べたわけでもないので、正しいかどうかは分かりません。でも、美味しかったですよ!
興味がある方は是非。
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