人気税理士 原尚美先生のコラム「5つの損益プラスワン」が公開されています。
私が編集支援している鈴与シンワートで人気税理士 原尚美先生のコラム「5つの損益プラスワン」を公開しました。
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【損益計算書には、なぜ5つもの利益が必要なのか?】
先ごろ、東京証券取引所から、3月期決算会社の、第2四半期決算が発表になりました。本決算に向けての上方修正、下方修正など悲喜こもごもというところでしょうか。今さら聞けないという人のために、何を「修正」しているのかを説明しておきましょう。これは企業が会計年度の途中で、決算における売上や利益などの予測値を、当初の見通しより高く(または低く)予測することをいいます。とくに利益の予測が大幅に修正されると、株価に大きなインパクトを与えることになります。
なぜ企業にとって、利益(の予測)が大切なのでしょうか?
株式会社は、投資家などから集めた資金を、事業活動を通じて社会に投資することで、社会に貢献する存在だからです。このとき、事業活動からキチンと利益があがれば、その利益を社会に再投資することもできるし、自社の価値をあげて更なる資金を募ることもできます。しかし利益があがらなければ、資金を再投資できないばかりか、追加の資金調達もままなりません。最悪の場合、資金に行き詰まり、破たんしてしまうかもしれない。「利益」とは、会社が社会に存在し続けるために、必要不可欠な栄養剤のようなものなのです。
ところで一口に利益といっても、会計の世界にはさまざまな種類の「利益」があります。
前回は、「限界利益」という利益について考えましたが、会計の世界にいる私たちにとって、通常イメージする「利益」とは、損益計算書上の利益です。損益計算書には、5つの利益があります。いったいなぜ、5つもの利益が必要なのでしょうか。
損益計算書を構成する利益とは、下記の5つです。
① 売上総利益
② 営業利益
③ 経常利益
④ 税引前利益
⑤ 当期利益
では簡単に、それぞれの利益について考えてみましょう。
(この続きは以下をご覧ください)
http://www.shinwart.co.jp/tech-column/column06/009/