ベンチャー企業ではない大成功の中小企業のモデルとは
日本の企業の大半は中小企業であり、技術力を持った中小企業が日本を支えているという人がいます。TVや雑誌を見ると凄腕の中小企業の技術者が結構いて、彼らは自分の仕事に誇りと自信を持っています。その作品を見ると実際にすごくて、他にはまねができないような腕だったりします。私はあまりそういう人と会ったことがないですが、尊敬の念も抱いています。
ただ、自分がそういう仕事につくかどうか考えると生活が厳しそうでちょっと躊躇してしまいます。彼らの大半は大手企業の下請けで仕事をしているから、どうしてもそうなってしまうのだと思っています。一方で独自の販路を作ることができた中小企業は世界に販売していたりするので、ビジネス的にも成功しているようなイメージです。
凄い技術を持ったうえで凄いマーケティング力を持った人って極めて少ないです。ただ、両立すると大成功の中小企業モデルができると思うのです。大成功の中小企業とベンチャー企業の違いをここで説明します。
大成功の中小企業のモデルとは上場を目指しているわけでもなく、規模を拡大するわけでもなく、少数精鋭の小規模の組織で高利潤を上げ続けられる半永久機関のようなビジネスモデルだと思います。(今私が一番興味があるモデルです)
これを実現するための絶対条件は以下です。
1.年を重ねるごとに経験値が上がる職人的な技術者が活躍できるフィールドの企業であること
2.メンバーが圧倒的な技術力を持っていること
3.メンバーの誰かが営業力かマーケティング力を持っていること
これが実現できると、好きな仕事に没頭しつつも高収入を継続でき、上々企業の面倒さも乗っ取りの心配もありません。
昔、ある先人が言っていました。「俺は絶対にこの会社を上場させない。だってそのほうが儲かるもん」とw 上場は大きな資金を得られるので、さらに大きなことができます。それはそれで大きな魅力です。ただ、大きな資金を必要としない人は上場をせずに大成功の中小企業モデルを狙うのも十分ありだと思うようになりました。
一方で日本の市場を見てみると、優秀なマーケッターよりも優秀な技術者のほうがはるかに多いです。ちゃんとした腕のマーケッターって本当に希少です。さらに日本の企業のようなノーブランドからマーケティングができる人材はほぼ皆無に近いです。
※外資系のマーケティングと日系企業のマーケティングは全然やり方が違います。中小企業の人が高額な外資系出身者のマーケッターを雇うと無駄に投資することになりかねないので慎重にされた方がいいです。たまに、「うちにもXXXX(有名な外資系)のマーケテイングの人が入社してくれたんだよ」と喜んでいる社長を見ますが、その後苦労される人もかなり多いです。
そんな状況であれば、優秀な技術者は自分の力をお金に変えるためにマーケティングを学んだ方がいいと思います。それも聞きかじったような生半可な知識ではなく、本格的なものです。時間に余裕があるならMBAを学んでもよいかもしれません。技術とマーケティングができれば、大成功の中小企業のモデルも夢ではないと思います。
技術があってマーケティングもできると、会社にブランド力が高まります。そうすると、良い案件のみを選んで仕事ができるので、理不尽な目に合いにくく、トラブルにも巻き込まれにくく、メンバーに余計なストレスもたまらないので、全てが健全に運びやすいのです。
なんでこんな風に言えるかと言うと、私がまさにそれを実践しているからです。私もまだ道半ばですが、私が目指す大成功の中小企業の道は明るいです。大きなリスクは私の健康くらいになっています。何億円の資産は持てませんが、私の家族が不自由なく暮らすには十分な利潤を得られています。きっと健康であれば、このモデルはかなり長く続くと思います。
上場するって柄じゃないよなと思っていて独立したい方は、是非、この道も考えてみるとよいです。それでは今日はこの辺で。