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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

ベンチャー企業が少し大きくなる際に決めて徹底しなければいけないと思うこと(ビジョンステートメントの話)

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ベンチャー会社が軌道に乗り会社が大きくなると、そこそこマネジメントができる人たちが成長してきたり、社外から入社してきたりします。

それまでは社長がすべてを判断してきたのですが、会社が大きくなるにつれ、権限委譲をしていきます。その時に、権限委譲をすることで、会社の方針がよくわからなくなってきたり、上司によって言うことがバラバラだったりします。

経営会議で決まったことが部門長会議に降りてきて、それが各部門のメンバーに伝達されるのですが、伝言ゲームで伝わるので、その都度、解釈が加味されたり、表面的な内容だけ伝わって真意が伝わらなかったりで、会社が一枚岩ではなくなったりします。

人数的には社員数が30名くらいからでしょうか。30名から50名に成長するころが結構難しくて、それなりにマネージメントできるナンバー2がいないと50名にはならないはずです。さらに50名から100名への壁もあって、都度会社の運営の仕方を変えていかないとうまくいかなくなるはずです。

その時に効率的に拡大するための1つの道具がビジョンステートメントです。

これがしっかり作られていて、社員に徹底されていると、割とうまく組織が回っていくはずです。

ビジョンステートメントとは、その会社がどんな会社で、どんな社会貢献をする会社で、どのような判断や行動をする会社かをシンプルにまとめたものです。外部から見てもその会社のことが一言でわかる文章であり、社員からすると、全ての判断基準になるおきて的なものです。日本風に言うと、社是+社訓の合体版のような物でしょうか。

たまたまビジョンステートメントで検索すると一番上に農林水産省のビジョンステートメントが出てきたのでご紹介します。

Vs 私はこのビジョンステートメントは結構好きですね。

分かりやすいです。

ほかにも「ビジョンステートメント」で検索するといろいろ出てきます。

社員数が20名から30名くらいの会社でまだ決めていない会社があれば、考えてみてはいかがでしょうか?

20名から30名の会社の経営は結構難しく、利益が出にくい人数でもあります。その段階の経営者は状況に応じて臨機応変に判断をしていきます。その時の部下は本質がわかっていない場合、「うちの社長はいうことがコロコロ変わる」となってしまいます。そんな時もビジョンステートメントがしっかりしていると、何か基本で何が特別対応かがわかりますので、社員が動きやすくなります。

ビジョンステートメントについて分かりやすい本がありますので、最後にご紹介します。

ザ・ビジョン 進むべき道は見えているか(ケンブランチャード)

かなり初心者向けなので、こういうのが初めての人にもわかりやすいです。

興味がある方はお読みください。

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