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3号年金廃止は当たり前の結果。稼げない主婦の家庭は厳しい時代へ 対策は?

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3号年金廃止の可能性が高まってきています。3号年金はサラリーマンの配偶者は年金を払わなくても年金を受け取れる仕組みです。この仕組みが、永劫に続けば、とても素晴らしい仕組みだと思うのですが、ご存知のように年金破たんがささやかれ、そういうことも言ってられなくなってきているようです。

考えてみれば当たり前で、年金が破たんするかもしれないような状況で、運営者側は節約できるところは、年金をつぶさないように節約していきます。その矛先の1つが3号年金だと思います。単純に廃止されれば、年金を支払わなければならないので、専業主婦がいるサラリーマン家庭の家計はひっ迫します。

このタイミングで配偶者控除も無くせば、年収130万円未満の税金控除がなくなるので、働くようになり、年金の収支は改善し、日本全体の労働力も向上します。もちろん、これにより様々な弊害を招く可能性は高いのですが、日本政府としては総じて将来的に良くなると判断して、実行していくと思います。

そのような状況の中、我々国民は、今ある状態を常識や未来永劫続く常態とは思わずに、自分や家族の将来のことを考えて、準備をしていく必要があると思います。

今後、政府が国民に対して行うこと、国民に求めることは、「できる限り働きやすい環境を作るので、国民全員が死ぬまで働いてほしい。」だと思います。いきなりそんなことを言うと大きな問題になるので、政府はそうは言いませんが、長い時間かけて、そうなっていくと思います。

さて、そのような「死ぬまで働け!」を強いられる世の中になっていく場合、人生を楽しむうえで、重要な方法があります。それは、仕事を楽しむことです。自分もそうですし、人生の伴侶にも、そうなってもらわないと、つらい人生になります。なぜなら、専業主婦や、定年後など、働かない人が優遇される時代が終わろうとしているのですから。

さて、仕事を楽しむ方法の話ですが、私にはシンプルな解しか持っていません。仕事を楽しめる方法は二つしかないと思います。

1.得意分野で働く
2.好きな分野で働く

重要なのは得意分野だと思います。得意分野がない人で、今の仕事でしか生きていけないからと感じている方は、引き続きつらい状況が続きますし、この後更につらくなっていきます。人材はどんどん流動性を高めていきますので、仕方なく働いている人は、その場所にいられなくなります。結局、その人が提供できる内容と折り合った対価と労働環境に落ち着き、その人の労働力が低ければ、それなりの対価になるはずです。

得意分野をどうやって決めるかという話をします。ヒントは過去の自分の行動にあります。正論で言えば、今後、儲かりそうな分野で得意分野を作りましょうと言いたいですが、現在得意分野がないような人が、今後期待できるような素晴らしい分野で【新規の能力開発】を実現するのは並大抵のことではありません。ほとんどの人が挫折すると思っています。それよりは、過去の自分の行動を見て、一番得意分野になりそうなところを中心に深めたほうが成功する確率は高いです。

得意分野を開拓してこなかった年数が、5年、10年、20年と時間がたてばたつほど、大手術になります。専業主婦として外ではたらいていない期間が長くなればなるほど、大手術になります。私は40歳を超えてもまだ得意分野と言えるような分野はありません。という方がいれば、相当な覚悟で改善する必要があるということです。飲んでたり、遊んでいたり、ママ友と愚痴を言っている場合ではありません。人より努力をしない人が得意分野を確立できるはずはありません。やるしかないのです。40歳であれば、今後30年くらいははたらなければいけない時代になります。その30年を普通に生活していくためには、得意分野の確立が必要です。それくらいの覚悟を持って取り組まないと、成功しません。これから、労働力が増えていきますので、慢性的な買い手市場が続くはずです。その際に仕事をもらえる能力がないと、国の優遇がなくなったうえで、収入がないという状態になります。お互いに頑張りましょう!

なんか、大きなことを書いてしまいましたが、能力は必ず陳腐化します。今働けている私もどうなるかわかりません。70歳を超えても得意分野を確立できるように精進します!!

蛇足:近い将来、40代くらいのキャリアウーマンが結婚対象としてモテるブームが来そうな気がします。

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