似た名称で誤薬事故 変えない仏サノフィ。先発なのに譲った大日本住友製薬は医薬品会社の鏡だと思う件
本ブログはMSN 産経ニュースWESTから引用している部分があります。
このニュースを要約すると高血圧患者向けのアルマールと糖尿病患者向けのアマリールの名前が似ているため、薬品の誤った投薬事故が発生し、死亡事故が発生し始めました。大日本住友製薬のアルマールは発売開始20年強の薬。仏サノフィのアマリールは発売して10年の薬。ともにロングセラーだそうです。誤投薬によるリスクは仏サノフィ側が高いそうです。厚生省は後発でありリスクが高い仏サノフィが変えるべきとの見解だが、仏サノフィは変えず、大日本住友製薬が名称を変えたそうです。
この件について、大日本住友製薬の多田正世社長は「当社が先に発売した医薬品だが、取り違えられて困るのは患者。製薬会社のあるべき姿を考えた」と打ち明けたそうです。
厚生労働省医薬食品局安全対策課の担当者も「医療安全への英断で、非常に感謝している」と評価されたそうです。
産経ニュースWESTは 「「医は仁術」というなら、医薬品業界にも仁は必要なはず。アルマールの販売名変更は一つの具体例のようだ。」と解説しています。
大日本住友製薬の担当者である木野氏は「収益に直結する仕事ではありませんが、正しいことをしたという達成感があり、社に誇りも持てました」と話しているそうです。
素晴らしいです!日本人として誇りに思えます。こういう判断ができる会社は企業としてハイレベルな会社だと思います。薬品名称変更の稟議を上げた際に、だれも反対しなかったそうです。私が薬を選ぶとき、大日本住友製薬の薬を選ぶと思います。こういう判断ができる会社は信頼できるからです。
一方、アマリールを名称変更しなかったことについて、サノフィの広報担当者は「医療機関からさまざまな声を聞き取った結果、販売名は変更しないことにしました」と説明したそうです。
両社のコメントを比較すると、その差は歴然としますね。他人が言ったからどうこうというのではなく、自社としてどうだったのかということを聞きたかったです。
個人的にはサノフィの薬は飲みたくないような気分になります。
この件が原因かどうか分かりませんが、直後に同社日本支社の日本人役員(副社長含む)が退任しています。
※本件のニュース原文はこちらをご覧ください。