古い慣わしでは明日がクリスマス・リースを飾り始める日です。
おはようございます。吉政創成の吉政でございます。
私はキリスト教信者ではないのですが、今日はクリスマスリースの話をします。
※本家は浄土真宗のお寺やってます。あっ関係ないですね。
さて、クリスマスリースとは何か?ですが、「待降節の冠」だそうです。
「待降節(Avent)」はイエス・キリストの誕生を待つ期間のことだそうです。その期間は11月30日の「聖アンデレの日」に最も近い日曜日からクリスマスイブまでの約4週間だそうです。
もともとのクリスマスリースにはろうそくが4本あり、その4本を1週間ごとに火をともしていくそうです。
ちなみに「聖アンデレの日」の「アンデレ」は新約聖書に登場するイエスの使徒の一人で西方教会、東方教会ともに聖人だそうです。その「アンデレ」の成人祝日が11月30日とされているそうです。西方教会ではこの11月30日を1年の始まりとしているところもあるそうです。
その「聖アンデレの日」に一番近い日曜日にクリスマスリースを飾るのが古い慣わしだそうです。今年は12月2日(日)がクリスマスリースを飾る日になります。
クリスマスリースのはじまりは、1860にハンブルグの孤児院でHeinrich Wichern牧師がリースを作り24本の蝋燭に火をともしたことが一般家庭に広まりクリスマスリースとして今に伝えられているそうです。
※Heinrich Wichern牧師の肖像画。牧師の詳細はこちらをご覧下さい。
Heinrich Wichern牧師は孤児院「ラオエス・ハウス」の創設者で、孤児教育をキリスト教を通じて行った方です。「ラオエス・ハウス」は日本でも教育原理として研究されている人がいます。興味がある方は調べてみてください。
さて、本題に戻りますが、伝統的なクリスマスリースは、モミの木の枝、月桂樹、ヒイラギ、松ぼっくり、ヤドリギ、カラフルなリボンから作られています。
ちなみに、なぜモミの木が使用されているか?という話ですが、実はモミの木を使うのは二本だけです。ヨーロッパではドイツトウヒが使われています。ドイツトウヒは常緑樹で、冬の間も緑を保つため強い生命力の象徴とされ、使用されているそうです。ドイツトウヒの学名がPicea abiesで、この種名abiesがマツ科モミ属の属名Abiesと同一であるために和訳時に混同してしまい、そのままモミの木が普及してしまっているようです。
日本でもドイツトウヒのクリスマスリースやクリスマスツリーが売っているので本格志向の方はどうぞ。
それでは、楽しいクリスマスを!