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国内仮想化市場の成長率が43%に。けん引役はBCP。

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こんばんは。吉政創成の吉政でございます。

少し前のBCNの記事(2012年8月27日号)にIDCジャパンの表記データが出ていました。

2011年のバーチャルマシンソフトの売上は前年比43%増の280億3200万円になったそうです。
一方VDIの成長率は2011年度7.4%とあまり伸びなかったようですが、金額では141億6900万円の売り上げがあり、伸長率は2016年まであまり変わらないようです。VDIは結構安定成長期に入った感じです。データによるとサーバー系のバーチャルマシンソフトはBCP対策で採用されているケースが多く、これがけん引役になっているとのこと。

BCP対策の場合は、必ずプライマリーに対してリカバリサイト側にも必要になるので、バーチャルマシン的には倍になるので、大きく伸びているように思えます。

少しBCPについて掘り下げます。バーチャルマシンをBCPに採用すると以下のようなメリットがあります。

1.リカバリー側のサイトのハードウェア資産を縮小することができます。
これは、あくまでもリカバリー時のサーバパフォーマンスについてある程度我慢することを前提にした考え方で、ハードウェアリソースの節約が可能です。

2.復旧を早めることができます。
バックアップソリューションによってその性能は大きく変わりますが、仮想環境配下にプライマリーサイトがわのシステム領域とデータ領域をレプリケーションすることで、仮想マシンからローデバイスマッピング等で、そのままバックアップデータをサーバとして稼働させることができるため、復旧時間を大幅に削減することができます。

3.システム復旧の予行練習を行いやすいです。
普段から訓練をしておかないと、有事に動作できないことが多いと聞きます。仮想環境課では日常的な訓練も容易です。

以上3点がBCP対策で仮想環境が採用される大きな理由といわれております。

最後に仮想環境の教育について触れます。
一言で仮想環境と知っても、ネットワークから、OS、アプリまで関連領域は幅広いです。
そこで、仮想環境御教育は体系立てて効率的に行う必要があります。

国内トップクラスの仮想教育環境を提供しているCTC教育サービス社では、メインストリームのVMwareやCitrixからKVMまで幅広く仮想環境の教育をご用意しています。興味がある方は以下をご覧ください。

                      
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