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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

OSSコンソーシアムでPHP系の連載を始めました。 『OSS開発者の市場動向と人財育成について日本と海外の比較』

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こんばんは。PHP技術者認定機構の吉政でございます。

OSSコンソーシアムのメルマガでコラム連載の機会を頂き、今月号から開始しました。

以下に記載していますので、興味がある方はご覧ください。

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□ 連載コラム 第一回
□   『OSS開発者の市場動向と人財育成について日本と海外の比較』
□ 執筆:PHP技術者認定機構 吉政 忠志 氏
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米国の案件数比較(PHP/java/C/C#)

改めまして。PHP技術者認定機構の吉政でございます。実はこのメルマガで執筆するのは久しぶりになります。その昔、OSSコンソーシアムの運営側に参加していたことがあり、その際にコラムを書いたり、セミナーで司会していたりしました。現在は、仲間と立ち上げたPHP技術者認定試験を運営するPHP技術者認定機構をオライリージャパン社とニフティ社の特別協賛を頂き、運営しています。このコラムでは全6回の予定でOSS開発者の市場動向と人財育成について日本と海外の比較、日本のあるべき姿を自分なりの意見で書きたいと考えています。第一回目は「米国の案件数比較(PHP/java/C/C#)」という内容で書きます。みなさん、どうぞ宜しくお願いいたします。

さて、今回の「米国の案件数比較(PHP/java/C/C#)」についてグラフが公開されていますので、ご紹介します。
※INDEED(米国)案件数比較グラフ
http://www.indeed.com/jobtrends?q=PHP%2CJava%2CC%2CC%23&l=&relative=1

このグラフは2005年を基準値とし、全米の求人案件数の伸び率を記載しているものです。PHPとjavaとCとC#の伸び率を比較した場合、PHPがダントツで350%の伸びを示しているのに対して、他の言語は20-30%程度にとどまっています。PHP自体は新しい言語ではなく、日本でも人気が安定している言語です。特に急激に上昇したわけではないのですが、安定的にまっすぐ正比例的に上昇しています。実はPHPだけではなく、RubyなどLL(LightLaunguage)と呼ばれる分野は全般的に伸びています。このことから、長期的な視点に立つとより短納期で対応ができるLLの求人数が増えていると私は推測しています。実際に日本で仕事をしていても、顧客のニーズに柔軟かつ迅速に対応しなければいけないWeb系のシステムはLLが採用されることが多く、その案件数は肌感覚でも伸びています。特に最も日本で普及しているLLであるPHPの人気が安定しています。事実、PHPを習得している技術者は就職にあまり困らないですし、ビジネス的にも「技術者を確保すること=売り上げ増加」という図式が成り立っています。一方で、LL系言語はその特性上、基本的な知識やノウハウに欠如したプログラマーも混在してしまっているのも事実です。現在の課題はまさにこれだと思います。当機構としてはこの課題を解決するべく、PHPを体系だてて再確認することをお勧めしています。すべてのPHPエンジニアにPHPの全体を体系だてて理解してほしいと考えています。さて、今回はこの辺で失礼します。次回は「体系だてた学習方法とその必要性」について書きたいと思います。

◎ 吉政 忠志(PHP技術者認定機構)氏について
PHP技術者認定試験を同機構の理事長として推進する一方で、国産言語である
Rubyビジネスに憧れ、Rubyの普及に少しでも役立ちたいと考え、Ruby技術者認
定試験とRails技術者認定試験も積極的に推進しています。

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