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『スーパーエンジニアの独り言 第7回“雲を繋ぐ Vyatta”』(CTCメルマガ)

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弊社のお客様であるCTC教育サービスがメルマガを発行しました。
今号の目次は以下の通りです。

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■トピック   Inst. Tech View ~第9回“googleハッキング”~
■コラム    スーパーエンジニアの独り言 第7回“雲を繋ぐ Vyatta”

今号の全文をご覧にいなりたい方は以下をご覧ください。
ctc201201.pdfをダウンロード

また、メルマガの送付を希望される方は以下をご覧下さい。
http://www.school.ctc-g.co.jp/mailmagazine/index.php

表記のコラムについては以下をご覧下さい。

◆◇  『スーパーエンジニアの独り言 第7回“雲を繋ぐ Vyatta”』  ◇◆

今回の話題は、仮想化環境上で稼動し多様なネットワーク機能を提供するバーチャルアプライアンスのソフトウェアルータ "Vyatta" を紹介します。

サーバ仮想化が普及している現在では、仮想化されたインスタンスがユーザ要求の変化に対して即時に呼応する事が可能です。このため縦横無尽に配置される個々のインスタンスが利用するネットワークを構成するには、柔軟な対応がシステム管理者に必要とされるのが極めて困難な点でしょう。

その懸念を払拭する有効な手段として、機器自体を仮想化上で構成するバーチャルアプライアンス(仮想アプライアンス)が考えられます。仮想アプライアンスとは、各種ハイパーバイザ上で実行可能な仮想マシンイメージであり、つまりOSを含んだ「ソフトウェア」です。仮想アプライアンスでは、サーバ仮想化による恩恵そのままに、設置場所や物理的なハードウェアからの制約を緩和することが可能であり、既存製品と比較した場合には、優れた柔軟性と拡張性を有していることが理解できます。サーバ仮想化を駆使したシステム構成への親和性も明白です。

Vyatta(「ヴィアッタ」と読みます)は、この仮想アプライアンスの範疇であり、機能としてはルータ/ファイアウォールを中核としたネットワークに於ける様々な能力を有している(複数のオープンソースをベースとした)ソフトウェアです。これはVyatta社が提供している製品なのですが、提供形態として商用版とオープンソースの2種類があり、大きな相違点はサポートの有無です。非商用版でも十分な基本機能があり、ユーザが使い方さえ理解できれば直ぐにでも使用開始を出来るのが大きな魅力です(Vyatta社では、Vyattaを搭載したハードウェアアプライアンスも別途販売している様です)。複数のオープンソースをベースとして構成するが故に、ルーティング、ファイアウォール、NAT、IPS、URLフィルタリング、VPN、負荷分散など多様な機能を最新状態で包含しています。また配布形態がLinuxベースのディストリビューションなのですが、管理インターフェースを独自実装しているので、扱い易く設計されているのも利点の一つとなっています。

稼動環境はVMware、XenServerなど各種ハイパーバイザなどに加えて、AWS(Amazon Web Services)で稼動するVyatta AMI(Amazon Machine Image)の提供がアナウンスされています。
これを称してVyatta Network OS for Amazon Cloudと命名しています。この主たる利用目的の一つとしてAmazon VPC (Virtual Private Cloud)でVyattaを遠隔地からの接続への中継地点として稼動させることが可能であり、AWSとプライベートクラウドサービスとの連携が実現する事でしょう。

クラウドと言えば、最近のニュースで話題となった「さくらクラウド」は、北海道の石狩データセンターを設立してパブリッククラウドサービスをリリースしたのが記憶に新しいですが、このサービスで利用できるのは、Xenのハイパーバイザ上で動作するレディメイドのインスタンスとしてLinuxディストリビューション(CentOS、Scientific Linux、Ubuntu)とFreeBSDがあり、そこにはルータとしてVyattaが用意されているのです。主催しているさくらインターネットでは、Vyattaを用いたIPv6接続など「VYATTAでつなぐインタークラウド接続」と題した試みが実施されて、インターネットを経由しブランチをまたいだ接続が試行されています。

この様に日本に於いてもサービスの採用実績、日本Vyattaユーザ会の設立、更に関連書籍も発売されており、密かに盛り上がりを見せています。

しかしながら、正確な理解の妨げになっていると思われるのが、Vyattaの機能である「仮想ルータ」という表現にあります。「仮想ルータ」という機能は以前からあり、「一台のルータを論理的に分割し複数のルータとする」といった「仮想ルーティング機能」を実装している機器という意味でありました。ですが Vyattaの実態はソフトウェアであり、また仮想化に対応したバーチャルアプライアンスです。ですから、最近よく目にする「クラウド時代の仮想ルータ」という表現の方が適切なのでしょう。

今後、仮想アプライアンス、ネットワークOS、オンデマンドソリューション、インタークラウド、オープンソースなど、様々な切り口のキーワードでVyattaが取りあげられることでしょうが、企業にとっては寧ろ実行性と即戦力のプロダクトとして一層普及に拍車が掛かることと予想されます。

これらを見越して、Vyattaに関する弊社オリジナル新コースを開催します。Vyattaを詳しく知りたい方は、このコースを立ち上げました体育会系イケメンの弊社講師に是非とも逢いに来て下さることを筆者からも強くお願い申し上げて、年初の挨拶に代えさせて頂きます。

本年も変わらぬご愛顧をいただけますよう、宜しくお願い申し上げます。

関連コースの詳細情報はこちら:

VY01: 仮想ルータ・仮想ファイアウォールファーストステップ
~Vyattaで学ぶ仮想ルータ・仮想ファイアウォール入門~

期間:1日間
価格:\52,500(税込み)
開催予定日:2012/01/30(月) 、2012/02/13(月)、2012/02/27(月)
詳細:http://www.school.ctc-g.co.jp/cldvir/VY01.html


カテゴリ別研修コース
http://www.school.ctc-g.co.jp/category/index.html

「クラウド・仮想化 基礎/入門」関連コース
http://www.school.ctc-g.co.jp/cldvir/

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