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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

起業を宣言する前に読んでほしい事(宋さんの講義を聞いて思った事)

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28日にソフトブレインの創業者である宋さんの講義を聞いた。

青学大学院公開講座「ベンチャー経営におけるおカネと人生の管理術」
講師:宋 文洲(そう ぶんしゅう)氏

感じた事を書いてみます。
(決して、宋さんがそう言っているわけではなく、私が一方的に感じた事です)

「ベンチャービジネスはハイリスク・ハイリターンというのは嘘で、そうあってはいけない。」(宋さん談)

誠にそう思います。ぶっちゃけですが、会社勤めの方から、うらやましく思われる事があります。そういう時に「ハイリスク・ハイリターンですからw」と言うくらいの意味合いでしかなく、そもそもハイリスク・ハイリターンなビジネスはあっという間につぶれるし、そもそもビジネスとして出発もしないと個人的には思います。だれもそんなリスクがある事に自分の貴重な時間をかけないですし、ハイリスクな選択をかけなければならないような人材が集まったビジネス集団が優秀な集団とは思わないので、成功する可能性は極めて低いと思うのです。

もし、起業しようとしている人がいるのでしたら、冷静に自分のビジネスの勝算を分析してほしいと思います。リスクを感じられない人は、ベンチャービジネスの中心にいてはいけないと思います。その感覚を再度確認したほうが良いと思っています。

そもそも、自分が設計したビジネスは、成功イメージを持ちやすく、客観的に見にくいものです。その時点で、成功する可能性がぼちぼちだったりするビジネスは、客観的に見て止めたほうが良いビジネスだと思います。自分が勝算を考えて、「絶対成功する!」と思えるビジネスでさえ、実際に始めてみると、いろいろな事があり、勝ったり負けたりするもんです。

そういう、吉政さんはどうなんですか?

という声が聞こえてきそうです。実は起業して1年半の私はホントにひよっこベンチャー個人事業主みたいな感じなのですから。今だから言える当時の心情は以下のような感じです。

1.起業前の3か月前
ほぼプランが固まり、サラリーマン時代からやっていたビジネスでもあるので、うまくいく自信があり、絶対成功すると思っていました。

2.起業し、営業を開始
半月の時点で当時の計画の半分の営業進捗でけっこう焦る。
そもそも、起業後1カ月で軌道に乗せるなんて、無茶な計画でしたが、ある程度受注の目処が無いと、かなり焦るもんです。そんな中、1件の受注があり、精神的に落ち着き、一気に受注が増える。

3.起業後、1か月で目標顧客数に達する
この時点での顧客数を維持できれば生活も安定し、やっていることが確信できる。あとは、必死でこのお客様を守っていくことに専念し、今に至る。

1か月で軌道に乗るビジネスモデルなんて、そうはないと思われますが、実際にそういうモデルで起業しました。そのモデルは以下をご覧ください。

http://www.yosimasa.com/svc.html

少し脱線しましたが、ビジネスっていろいろあると思うのです。計画時の倍のコストと半分の売上を見てちょうどよいのかもしれません。最近、独立していろいろ始めようとする人を見かけますが、自分で「ちょっと難しいなぁ」と思うビジネスは考え直した方が良いと思います。

最後に蛇足です。
先ほど紹介した吉政創成のビジネスモデルですが、マーケティングで起業しようとしている人は是非、参考にして下さい。一度読んだくらいでは普通のモデルにしか見えないと思いますが、何回も読んでみると、即効性があり、高収益が出る理由が分かると思います。結構いいモデルですよ。

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