オラクルと富士通のフラッシュ技術活用によるデータベース高速化を共同検証について思うこと
以前、新野淳一氏のPubulickeyに「HDDをSSDにしたらデータベースはどれだけ速くなるか? オラクルと富士通が実験」というのがありました。
富士通社の原文はこちらです。
こういうパフォーマンステストの公開には多少は宣伝の要素が含まれるものなので、いたしかたないですが、できればフラッシュSSDでの比較ではなくRAM型のSSDで比較をしてほしかったなと思いました。
テストの結果はOracle11gで組んだシステムのストレージを富士通のフラッシュ型のSSDとの組み合わせでパフォーマンステストをされたものです。(テストの詳細はこちら)結果は最大で2.4倍のスループット向上がということでした。フラッシュSSDも大分価格が安くなってきたので、コストパフォーマンスを考えれば、使い方によっては「いいかも!」という感じになってきたと思います。
ただ、確かフラッシュSSDはsequential readは速いですが、DBなどであるフルランダムでのRead/Writeではそれほど速くはなかったと思います。 市場ではSSD=Flash SSDというイメージが強いので、「SSDで2.4倍かぁ、思ったほど速くはないですね。」と思われてしまうような気がします。
この試験をRAM型SSDで行った場合は全く違った結果になったように思えます。
※RAM型SSDとFlash型SSDの違いについては以下をご覧ください。
http://blogs.itmedia.co.jp/yoshimasa/2009/11/ssdram-ssdflash.html
以前、SRA OSS様とコアマイクロシステムズが行った共同検証の結果が以下よりダウンロード(個人情報の登録が必要)できますので、興味がある方はダウンロードしてみてください。
http://www.cmsinc.co.jp/seminar/20100415.html
※ストレージ単体比較では750倍で、PostgreSQLのシステムで比較した場合10倍のスループット向上が計測されています。