仮想UTMとVirtual Appliance UTMとの違い
皆様、おはようございます。吉政創成の吉政でございます。
皆さん、仮想UTMという言葉を知っていますでしょうか?
そもそも、UTMとは何ぞや??という方もいらっしゃると思いますので、そこからご説明します。
UTMとは、Unified Threat Managementの略で、総合脅威管理が直訳です。簡単に説明しますと、ファイアウォールとVPN機能をベースに、アンチウイルス、不正侵入防御、Webコンテンツフィルタリングといった複数のセキュリティ機能を統合的に管理・実行するソリューションを指します。最近はUTMの拡張版としてXTMと呼んだりします。専門家の方は「XTM」でしっくりくるのかもしれませんが、一般的にはUTMも完全に市民権を得たわけではないのに、XTMという言葉を使ってくるのはメーカー側の独走的な感じが個人的にはします。
さて、そのUTMですが、仮想UTMという言葉があります。
仮想UTMというのは仮想環境上で動作するUTMという意味だと思いの方も多いと思いますが、どうやら違うようです。
正確には「仮想UTM」とは一台のUTM上で複数のUTMを仮想的に稼働させることを指しているようです。なので、Fortigateのように思いっきりハードアプライアンスなのに、その専用ハードアプライアンスの上で動作するUTM上で仮想的に複数のUTMを動作させることで仮想UTMと呼んだりします。
では、仮想環境上で動作するUTMを何と呼ぶのでしょうか?
正式な言葉が定まっているわけではないのですが、一般的には「Virutual Appliance版UTM」というのが正しそうです。
弊社が契約しているネクスト・イットの「Astaro Security Gateway」は仮想UTMの機能を実装したうえで、仮想環境上で動作するVirutual Appliance版をラインアップしているため、仮想環境上で動作する「仮想UTM」を「完全仮想UTM」と呼ぶようにしたようです。
ちなみに、この「Astaro Security Gateway」は完全仮想UTM版(Virutual Appliance版)の評価版を無料で配布しているようです。仮想環境で稼働するUTMですと、評価も簡単ですよね、。ご興味がある方は、下記よりご利用ください。