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バックアップはハードが食うかソフトが食うか。エージェントなんていらないですよね。(そんなに大げさな話でもないですが)

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こんばんは。

吉政創成の吉政でございます。

前回に続いてバックアップの話になりました。

ご存じのとおり、バックアップソリューションについてはハードに標準搭載されているバックアップとソフトウェアを別途購入するソフトウェアベースのものがあります。ハードについてはストレージの昨日として標準に搭載されているバックアップやリストアなどのストレージ管理機能をさしています。ハード内蔵の機能なので、システム的なトラブルもそれほど起きにくく、非常に安定してますよね。また、お客様からみるとバックアップ関連の障害でハードとソフトを切り分けなくて済むので、気分的にちょっといいかなって思ったりもします。

(私の認識が間違っていればご指摘いただきたいのですが)ハード内蔵のバックアップ&リストアの機能はあくまで統一メーカーで構築された部分に対してのみ使用できます。これが悩ましいですよね。メーカーに依存しないバックアップ&リストアの機能が標準搭載されれば一番いいのですが、実用的なそういった統一規格がないようなのです。

そうなると混在環境で使用しているお客様はソフトウェアベースのバックアップソリューションをご購入いただくことになります。それはそれでいいのですが、こちらにも「エージェント」という厄介な問題があります。ソフトウェアベースのバックアップソフトウェアにはほとんどの場合、エージェントと言うバックアップ対象のシステムにインストールするバックアップデータを吸い上げるため、リストアするためのソフトウェアが存在します。このエージェントの相性に悩まされているお客様は本当に多いです。どんなシステムでも相性100%の魔法なエージェントがあれば、情報システムの方はどんなに救われるかと思います。

そんな中で、エージェントレスバックアップを初めて実現した製品が昨年発表されています。

Data SAFE」という製品です。ただ、これはファイルサーバ限定ではあります。これがDBでもバックアップできればホントに魔法のバックアップソリューションなのですが、さすがにそこまではいかないようです。

結論としてはシンプルですが、ハードベースのバックアップソリューションとソフトウェアベースのものは下記のような構図になっていくのではないかと推測しています。

大規模なお客様で混在系:高価で高機能なソフトウェアベースの統合バックアップ
大規模なお客様でシングルベンダー系:ハードベース

中規模なお客様:ハードベース

小規模:安価もしくはフリーのソフトウェアベース

中規模なお客様はストレージの台数もそれほど大きくはないので、ハードベースでシンプルにまとめら得たほうがお得な感じがしています。

いかがでしょうか?

今年もあと数カ月になりましたがいろいろ新製品が出てくるようですので、ちょっと楽しみにしています。

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