戦略の好循環と悪循環 ~悪循環から脱出する方法~
皆様
おはようございます。
吉政創成の吉政でございます。
ビジネスには好循環と悪循環があります。
ほとんどの会社において、一つのビジネスチームの中で、「このビジネスは好循環が生じている」と思う方と「今、悪い循環に陥っている」と思う方が半々の状態はあまりないと思います。たいていどちらかに傾倒していると思います。
面白いと思うのが、「今、悪い循環に陥っている」と思う方が大半を占めているとき、みんながこの状態から脱したいと思っているにもかかわらず、実際にはその状況から脱することができないときです。
そんな悪循環から脱出できない状況はどこにでもある状況ではあります。
その状況の時は必ず下記のようなことをいう人が多いのが特徴です。
・「わかってはいるけど、そんなに簡単じゃないんだよね」
・「そんなにすぐにできるもんじゃないんだよね」
・「そんなの不可能だよ。そんなことができるんだったらもうやってるし」
・「その手はすでにやったんです」
うまくいかない組織の中ではよく聞く言葉です。
ただ、必ず言えると思うことは、前と同じことをやっても同じ結果にしかならず。いつまでも悪循環を繰り返すだけであるということです。
そんな時にお勧めするのが「微修正」です。
戦略の大転換を行うのにはコストと時間がかかりますし、そのリスクを背負って実施しても、結局効果が出ないことのほうが経験則からいっても多いと思います。それよりも昔考えた、前の戦略のほうが、もともとプロが集まって考えた(はずの)戦略だけあって、そんなに外れていないことのほうが多いです。ただ、往々にしてあるのが、その時はたまたま小さな歯車が動かずに成果が出なかっただけということ。このケースが最も多いと思います。
そんな時に行うのが戦略の微修正です。
過去の戦略を元に、再度微修正を行った戦略を再度行うのです。そして、その結果を踏まえて、更に微修正を行います。
この方法は、積み上げ式の方法なので、時間がかかっても必ず成果が出ます。センスがいい人が行えば、成果が出るまでの時間はもっと短くなります。
よくあるのが、後任者が前任者の戦略を全否定してしまい、大手術をしているケースですよね。毎年4,5月ごろとか、下半期のスタートとかよくあることです。大手術はやっているほうがおもしろいかもしれませんが、大手術=過去の戦略に投資した金額を捨てる ことに近いです。
必ずしもいつも微修正が正しいとは限りませんが、戦略が行き詰った時は、まず「微修正」を考えてみてください。そのほうが打つ手も早く、成果が一番出やすいです。