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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

プロフェッショナルとは

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昨晩、2時過ぎまで起きていたのに、朝5時30分に目が覚める。
3時間しか寝ていない割に目覚めが心地よい。

企画を作りたくてうずうずしているときは、えてしてこんな感じである。
次の会社での成功のイメージはまだ完全に練りきれていないが、自分の状態としては非常に良い感じだ。

早めに起きたので、録画してあったTVを見る。
漫画「スラムダンク」の作者である井上氏がTVに出ていた。
井上氏は語る。

プロフェッショナルとは―

「成長し続ける人」

とのこと。

シンプルな言葉だけど、2億部も単行本を発行している作者の言葉は重い。
常に自分に挑戦し続け、その時点での自分の限界に挑むことに、時間、労力、全てを惜しまない人といったことだと思う。

働いている人であれば、一度くらいは「プロフェッショナル」を意識したことはあると思う。
人によって、その定義は様々だと思う。

自分なりにはどうか?

自分なりには―

「こだわりを妥協しない人」

である。

その人の仕事の内容によって、大事にしていることは違うと思う。

私の場合は、どうしてもメーカーへのこだわりがある。物作りの会社であるメーカーであれば、その製品を販売する人、使う人に対して、大本であるメーカーがそのアウトプット(ここでいうアウトプットとは、製品だけではなく、サービス、販売店の支援や営業行為、市場に対する発言など、全てのアウトプットを指しています)に雑なところがあれば、その影響範囲が大きく、結局そのメーカーのビジネスは成功しないと思っている。

ただ私が身を置くベンチャービジネスでは、その「こだわり」は割と難しいところである。

ビジネスにおける「こだわり」は得てして「=コスト」になりがちであり、こだわり過ぎれば赤字になる。

そもそもベンチャービジネスはマンパワーもマネーパワーもない状態なので、こだわりを突き通すのは一般的にはなかなか難しく、やはりメンバーの知恵とパワーと、最後は意地で「こだわり」をアウトプットし続けるしか道はない。
井上氏の話から学んだ、いや、思い出したのは「限界」という言葉。

「自分のアウトプットが、限界に達しているか?」

その言葉を自問自答していきたいと改めて思う。

「この案はいい!」と思ったところからもうひと捻りしていきたい。

経験上、企画段階において「打つ手なし」は存在しなく、そこには必ず更なる一手がある。

良いと思った案でも、必ずさらに良い案がある。

会社というのは常に時限爆弾のようなものだと思う。
ベンチャービジネスでは、成功するまでは、毎月コストを払い続ける負担が重い。
まさに、日々導火線が短くなる状態である。

それゆえに、一手一手とその打つスピードを大事にし、確実に成功したい。

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ファルコンストアを9月末で退職しなければならなくなってしまったため、8月から転職活動をしていました。お世話になった方々には大変ご迷惑をおかけしております。この場で深くお詫び申し上げます。

次のビジネスは技術系国産ベンチャー企業の一員として10月1日から始まります。
お話を聞くまで知りませんでしたが、過去の実績を聞くと、普通のベンチャー企業では実現できないような実績が多いです。今まで知る人ぞ知るだったこの会社の突出した技術を、世の中に広く知っていただき、お世話になった方々のビジネスに少しでも恩返しをしたいと思っています。

そのビジネスについては、報道発表やこのブログ等でお伝えしていきたいと思っています。
そのビジネスに興味がある方は、是非、お声掛けください。

今後ともご指導ご鞭撻のほど、宜しくお願いいたします。

2009年9月26日

吉政 忠志

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