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IT業界でベンチャービジネスの支援をしている執筆者が日々の活動ログと感じたことを、徒然なるままに書き綴っていきます。

ご挨拶

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改めましてワイズノットの吉政でございます。

ベンチャーというのはいろいろあるものですね。
前職で骨をうずめる覚悟だったのですが、諸事情があり、5月末で前職を退くことになりました。前職でお世話になった方々には大変ご迷惑をおかけしてしまいました。
誠に申し訳ございませんでした。

多くの方から「気を落とさずに、頑張ってください」とお返事を頂けたことが何よりも嬉しく、いただいたご恩は今後の活動を持って応えていきたいと改めて気を引き締めております。

お蔭様で職も決まり6月からワイズノット(http://www.wiseknot.co.jp/)というオープンソース系のソリューションプロバイダーにてフィールドマーケティングというミッションをいただきました。
オープンソースといえば、前職のターボリナックスやSUSEなどで経験したフィールドです。

オープンソースはご存知のとおり世界中の技術者とソースを共有するようなイメージで開発を続けていく文化があり、私が好きなフィールドでもあります。
国はもちろん、会社という境界を越えて技術者の方々がソース、ノウハウを共有することは非常にすばらしく、今後のIT業界の発展に貢献できる仕組みであると考えております。
一方でオープンソースというのはソフトウェアビジネスにおける商売ネタであるソースを公開してしまうため、ビジネスモデルとして成功するのが難しいと一般的に考えられております。
現に、オープンソースで大成功している会社は世の中に存在していないと思っています。

私はオープンソースを志すワイズノットの嵐社長(私の新しい上司です)の構想を実現し、難しいとされているオープンソースのビジネスモデルの確立に再挑戦をします。

現在、オープンソースのビジネスモデルではサービスビジネスが有効とされています。
ソースがオープンでもシステムインテグレーションやサポートサービス、そしてオープンソースを活用したASPサービスビジネスなどのサービスの付加価値を加えたモデルであればうまくいくだろうと、サービスモデルが有力視されています。

これらもオープンソースのビジネスモデルといえば、そうかもしれません。
しかしそれだけでは、オープンソースの肝である「国境や会社を越えたノウハウの共有」がビジネスモデルの中心には座っていないので、完全なるオープンソースのビジネスモデルというには何かが足りないような気がしています。

そこで、私は次のステップとして業界団体に意識をおいております。
同じ業界内の企業や個人がノウハウを共有し、ビジネスモデルを運営していくイメージであれば今以上にオープンソースらしいビジネスの実現ができ、オープンソースのビジネスメリットを共有できると感じております。

幸い、私はLinuxコンソーシアムの副会長を担当しておりますので、まずはこのLinuxコンソーシアムでノウハウの共有を行える業界団体を確立し、オープンソースのビジネスモデルを模索していきたいと考えております。

現時点では、私の頭にあるイメージのみですが、ゆくゆくLinuxコンソーシアムにて何らかの発表を行えるように活動をしていきたいと思っています。
今後の活動に是非ご注目ください。

それでは、皆様とお仕事でご一緒できることを楽しみにしております。
今後ともご指導ご鞭撻のほど宜しくお願いいたします。

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