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岡崎図書館事件「被害届の提出の必要があれば実施をためらってはならないもの」に賛同

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岡崎図書館事件でLibrahack氏と岡崎市立中央図書館館長とで共同声明が出されました。

"Librahack"共同声明
http://www.libra-sc.jp/project/2011022422184615.html

"Librahack"共同声明に関する詳細情報
http://www.libra-sc.jp/project/2011022422232861.html

そのなかに、タイトルにも書いた「被害届の提出の必要があれば実施をためらってはならないもの」という一文がありました。私はこの一文を見て、飛行機の工具箱の話を思い出しました。

飛行機の整備士は、各人が鍵のかかる工具箱を持っており、中に入れる工具にも個人個人に異なる刻印がされているそうです。それは万一飛行機の中に工具の置き忘れをしてしまうと飛んだり跳ねたりして機体を傷つけ、墜落事故に至らしめる可能性があるからです。

そのため各人は整備の前にすべての工具が揃っていることを確認し、また整備後にも工具が揃っていることを確認します。整備後に工具の紛失が判明すれば「見つかるまで」飛行機を飛ばしません。飛行機が遅れることのほうが、墜落よりましだからです。

なお工具箱に鍵をかけたり、個人別に工具に刻印をするのは「飛行機が遅れたら自分が罰を受けるから」と思って他人の工具を拝借したり買ってきたりして紛失をごまかすことを防ぐためです。そのため、「飛行機を遅らせても罰は受けない」との組み合わせの運用が必須となります。

特に若く経験の浅い社員は自分の一存で離陸を止めることは勇気のいることです。工具を紛失したと申告した場合、もちろん「なにやってんだ」というその場の叱責はあるかもしれませんが最後は「よく申し出た。それが安全対策の基本だ」と、申告をしやすい雰囲気をつくるとのことです。

もし今回、岡崎図書館側に公表されるような処分者が出たりすれば、関係者に「通報は最後の手段」というような認識が共有されてしまったかもしれません。もちろん被害届を乱発することは限りのある警察のリソースを圧迫し業務を妨害することになることは言うまでもありませんが、「大袈裟なことになるとよくない」という考え方は隠蔽体質につながりますのでもっとよくないことであるように思います。

Webサービスを提供する主体は全員ある一定のレベルを持つことが望ましいですが、なかなかそうもいかない部分もあるでしょう。そうした中で提供主体をサポートするSIer等のIT企業は、より高い意識を持って望む必要があるのではないかと思いました。

ただやはり「必要があれば」の部分の判断は非常に難しそうですね。

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