薄いビジネスバッグにも入るスリムなお弁当箱
会社での昼ごはん用にお弁当を持っていく生活をしています。
女性のカバンと男性のカバンだとだいたいは男性のカバンのほうが大きくて容量が大きいのですが、女性のカバンのほうが底が広い形をしていることが多いように思います。男性のカバンは書類を入れるには良いのですが、大きなものを入れるのには向いていません。
そこで困るのがお弁当箱です。1段式の薄くて広いタイプの弁当箱を横にしたらちょうど良いのですが、会社に行くまでに押し寿司のようになってしまいます。かといって通常の2段タイプが底に収まるようなカバンはかなり厚めになってしまいます。
スリムなお弁当箱はないものか、と色々探し回った結果、ダントツでスリムなものが見つかりました。
無印良品の製品です。 横幅は6センチほど、高さは積んで9センチほどです。食後は重ねて半分の高さになります。サイズがピッタリのシリコーン製仕切りも別売りされているので使い捨てのアルミカップを使う必要もありません。
さすがグッドデザイン賞を受賞しただけあって見た目はいいです。どれとは言いませんがこれまでグッドデザイン賞が必ずしも使い勝手の良い商品であることを保証してくれるものではない、ということを身を持って実感してきた自分としてはそこそこの性能を発揮してくれてよかったと思います。蓋の密閉もいいですし、強度も問題ありません。そしてこのスリムさは最高にビジネスバッグにフィットしてくれます。サイズが異なるのも、自分はご飯を多くするのが好きなので気に入っています。容量はこれ以上多いとデスクワーカにとってはメタボへの特急券になるでしょう。
強いて悪い点をあげるなら、言えば梨地のようなコーディングが表裏にしてあるのですが、意味も無く表面の水を捕えて話さないため、洗ったあとに乾燥するまでの時間が長いです。ツルツルの弁当箱と一緒に洗うと、必ずツルツルの弁当箱が先に乾きます。
また、昼食を取り終わった後に容器の内側をティッシュで軽くぬぐうと普通の弁当箱なら雑菌の繁殖を抑えることができて家で開けたときの匂いが少なくなるのですが、存在意義のわからない表面加工のおかげでばっちり発酵臭がします。この季節(2月)でもです。夏になったらどうなることか。スポンジによる細かな傷を防ぎ、長期間の使用に耐えるための仕様なのかもしれませんが、食洗器を使う自分にとって嬉しいものではありません。ツルツルバージョンが出てくれると嬉しいです。
そして一見、蓋に空気圧調整用のゴムパッキンがついているように見えますが、一般的な商品と比べると気休めのようなものです。十分に冷めた弁当箱を開けようと思ったらやや気合いが必要です。こういったところは「やっぱり」グッドデザインと感じてしまいました。
加価値が必要だと思いました。公式品としての気概を感じさせるほどがっちりとロックしてくれるかと思いきや、ただのゴムです。なにせ本体側に何の仕掛けもない以上、ゴム路線で攻めるのは無理でしょう。樹脂系のクリップのような構造でがっちりロックしてくれる製品がでたら購入を検討します。
箸も売っていましたが本体との一体感がまったくないので購入を検討する余地はありませんでした。弁当箱を入れるケースも特に公式品ならではのパフォーマンスは感じられませんでした。箸は家にあったものを、袋は100円ショップの衝撃吸収機能つきの袋を選びました。袋は驚くほどフィット感があって使い勝手が良いです。
もし1000円を切っていたら万人にお勧めするのですが1600円は高いですね。箸・袋・仕切り・弁当箱のフルセットで1500円なら欲しいです。私と同じく弁当箱のためにカバンを買い換えたくない、という方にとっては外せない選択肢であることは間違いありません。