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「先生」の周りのモンスターなんとか

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モンスターなんとかというのは「先生」と呼ばれる人の周りに多いんじゃないでしょうか。

先生1:教師の周りにはモンスターペアレントにモンスターチルドレン。

先生2:医師の周りにはモンスターファミリーやモンスターペイシェント。

先生3:モンスターなんとかという名前はついていませんが、ある地方政治家の後援会の方が政治家に反旗を翻して告発を行なっていました。

先生4:(後から関連性がないと判明しましたが)漫画のストーリーに対するファンからの抗議により漫画家が体調を崩したか?と心配される件がありました。

特に有名なモンスターなんとかは医師と教師のケースです。職業に貴賎はないものの、どちらも「先生」と呼ばれて人々からの尊敬を集めやすい仕事です。

私が子供だった頃はまだ教師は偉いという考え方が強かったです。先生が連絡を忘れていて「明日までに竹ひごを持ってきてください」という連絡を前日突然発表したとしても、「用意できるか!」という苦情が寄せられて先生が謝罪するとういうようなことはありませんでした。記憶の中ではモンスターなんとかと言われるような行動を取る人は親子共に少なかったように思います。

団塊世代でもモンスターグランドペアレント化しているケースがあるかどうかわかりませんが、おそらく我々の親の世代にあたる団塊世代の人たちが子供の頃は今よりずっと教師に尊厳があり、「先生に逆らってはいけない」ということが行動の基本になっているのだと思います。

また、ここ数年で病院が患者を「患者さま」と呼ぶなどパターナリズム崩壊の傾向にあり、以前のように医師の言うことは絶対だという考え方は薄まりました。ある程度自分でこのように治療して欲しいという要望を伝え、医師を相談相手と見るような関係が生まれてきているように思います。

この両者のもとにモンスターなんとかというのが増えているのは、これまで教師や医師が批判されづらい立場にあったことが関係しているのかもしれません。他の業界であれば上司や先輩から引き継がれるであろうクレーム処理能力が蓄積されないまま来ていることがモンスターなんとかをより増長させるきっかけとなっているのではないでしょうか。

もちろんモンスターなんとかが増加する要因にはこれら以外の様々な事象があってのことだとは思います。例えば核家族化によりお年寄りの方が身近におらず、医師や教師には逆らってはいけないというお年寄り世代の価値観が若い世代に伝わっていないことなどが考えられます。

また、共働き増加や受験年齢低下などにより、学校で教師に求める指導の内容が多様化したりレベルが高度化したりしていますし、医療系訴訟の増加と「医師の努力不足」を認定するような判例が蓄積することによる医療サービスへの要求の高まりなども理由であると考えられます。

以前ITproでモンスターカスタマーという言葉が紹介されていましたが、他のモンスターなんとかと比較すると脅威の度合が小さいように思います。というのも最近といわず昔からビジネスの世界では発注元と発注先の激しい攻防は日常茶飯事であり、ともするとモンスターどころかデビルとしか思えないような事態に出くわすことも少なくありません。そういった環境で揉まれることにより議事録を残すことであるとか契約書の文面などに工夫が残り、モンスターなんとかと対抗し得る力やノウハウを蓄積してきているように思います。

それでもやはり「先生」と呼ばれる立場の方々におかれましてはそういった防衛策ではなく、「この人は偉いんだからクレームなんか言っちゃだめだな」と思わせてくれるような立派な振る舞いを身に着けていただきたいものです。

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