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自分がビッグスリー社員でブロガーだったら

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アメリカではビッグスリーの救済が難航しているようです。

時間があったら図書館に行って今年の正月の日経新聞を読み返してみたいと思います。毎年恒例のことですが、日本の様々な企業の代表の方が今年の経済の展望を予想していたはずです。

サブプライムローンで厳しい局面があるかもしれない、というような意見は見かけたような記憶がありますが、ドル円が90円とかユーロ円が120円とか原油が1バレル40円という意見は記憶にありません。もっとも、正月のめでたい紙面ですので『今年は経済危機がやってきて100年ぶりの最悪の年になる』なんて思っても口に出さないかもしれません。

ビッグスリーの経営陣に怠慢があったのか、それとも不況が原因なのかはさておき、経営陣がデトロイトからワシントンに移動するのにコーポレートジェットを使ったことが批判されたことは記憶に新しいかと思います。その後、批判を受けて自動車でワシントン入りした際は「普通の飛行機でくりゃいいんだよ。なんで10時間もかける必要があるのか」と別の理由で批判されたとか。私もそう思いました。

さて、もし私がビッグスリーのいずれか本体の社員でブロガーだった場合、どうしたものでしょうか。これから皆さんの税金をじゃぶじゃぶと使って救済してもらい、いくらか減額されるかもしれませんがいくらかお給料をいただくことになります。となるとビッグスリー経営陣が受けたのと同様な厳しい指摘を受けるかもしれません。

アメリカブログ界のことはよく知りませんので日本のこととして考えますと、公務員の不祥事の際には「こっちは高い税金を払ってるのに」という意見をよく見かけます。特にYahoo!やlivedoorのニュースのコメント欄ではそういった主張が目立つように思います。

となると、もし今報道されているように1兆円以上の支援を行なうということになればネットに数多くの怒りの意見が書き込まれそうです。ましてや失職した人から見た場合、自分は救ってもらえないわ税金は取られるわでさぞ胸中に怨念うずまくことでしょう。

そういった方の気持ちを考えず、「ミシュラン三ツ星のレストラン行ったよー」とか「ハワイに行ってきたよー」という感じの記事を書いたら、批判の声が上がってきそうです。物騒な世の中ですので殺害予告や予告に留まらない恐ろしいことにもなりかねません。

もしも自分がビッグスリー社員でブロガーだったら、ブログを中断するかもしれません。確かにブログは楽しいですし、得る事もたくさんあります。しかしそれと引き換えに誰かをイラっとさせてしまう可能性が高いならば、そこまでして断行するものでもないと思います。何か書きたいことがあればSNSで自分とつながりのある仲間に公開すればよいでしょう。

一方で単なる社員がそこまで自重する必要があるのか、という点については迷いがあります。たまたまその会社に就職してまじめに働いてきた人が、経営陣の怠慢や市場環境の激変を理由にブログをやめたり現実世界で陰口を叩かれたりということは爽やかなことではありません。

不況は人の心を荒ませますので、ネットでも余計に不平不満を多く感じるように思います。そういったムードの中ではある程度の自重が求められる事は仕方が無いのかもしれません。願わくは速やかに不況が去り、明るい雰囲気が訪れますように。

Comment(4)

コメント

ジーンという感じで読みました。経済環境激変時における企業人ブログの規範ですね。

深いいですね。
ブログが何を生み、何を得るかは個々人によって違うわけですが、この視点は考えていませんでした。たしかに。

リストラされた元社員が、元勤務先の社員のブログを読んだ時の感情についても、考えておいた方がいいかもしれません。そろそろ日本で「元社員」が出てきそうです。

今泉さん、大木さん、テクネコさん、コメントありがとうございます。
諸外国の厳しい経済情勢を聞くに、そもそもブログを書く時間や場所があることに感謝しないといけないと感じました。思いやりが行き過ぎると萎縮を生んでしまいますのでバランスは難しいですが、想像力を働かせることをわすれないようにしたいと思います。

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