プロを感じる瞬間
通勤電車に乗る時に車掌さんの指差し確認を間近で見ると「プロ」を感じます。
電車の発車に関してはおそらくいくつもの確認項目があるのでしょうが、ドアが閉まっていること、車両に人が近づいていないこと、次の電車が遠ざかっていること、あたりが中心かと思います。これを車掌さんがびしっと指差し確認しているところはかっこいいですね。毎日の繰り返しで洗練された仕草にぐっときます。
他にプロを感じるといえば業務用のグッズがあります。私の父は工業高校を卒業して現場監督になりました。その関係で子供の頃には(CADなんてありませんでしたので)家には製図に関する道具が色々と揃っていました。ドラフターの上には三角スケール(三角定規じゃないですよ)を始めとした各種定規や、製図用のシャープペンなど、自分が使う筆記具とは全然違うものが揃っていました。特にシャープペンは重心が低くて自分が使っていたものとはまるで感触が違いました。
プロと言えば「肉のハナマサ」も業務用の宝庫です。ハナマサは何キロという単位で大きなお肉の塊が得られている業務用の食品スーパーです。プロじゃない人も気兼ねなく買い物できます。残念なことに今朝の新聞では店舗を減らす方針が決まったと報じられていました。私はハナマサが好きでして、つい先日も100個入りのコンソメスープの素を買いに行きました。スーパーで売られている普通の商品なら片手で握ったくらいのサイズの缶が両手でも持て余すほどのサイズで売られているのを見ると興奮します。うちの近所の店舗が閉鎖対象でないことを祈ります。
私の仕事で何かプロっぽいところがあるかと言われると、「っぽさ」を感じるところは少ないです。コンソール画面は「っぽい」ようにも感じますが、パソコンが得意な人なら誰でも見たことがあるでしょうからそんなに珍しいものではありません。
そういった中で、『チェックリスト』は少しプロっぽいかなと思いました。発行するコマンドと、発行した後の状態確認コードの期待値などが場合によってはA3にびっしりと書かれます。万全を期して2人でチェックリストを確認しながら、1人がコマンドを入力し、もう1人が入力内容の確認と消し込みを行うという形で作業をしていると「ちょっとプロっぽいんじゃないだろうか」と思います。
それよりもプロっぽく感じるのはサーバ室に入る時にICカードを「ピッ」とやって鉄の扉を開く瞬間です。「ハロン注意」などと警告が書いてあるところにぐっと来ます。真夏にカーディガンを羽織って18度の部屋に入るのもまた。と、なんだか枕草子みたいになってしまいました。皆さんはプロっぽい瞬間を演じていらっしゃいますでしょうか?