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首相の去就で株価が動く

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本日、安倍首相が辞意を表明しました。
既にオルタナティブ・ブログでもいくつかのエントリーで話題にあがっています。

聞いたところによると辞意表明後、日経平均は上昇したとのことです。
その後は乱高下の展開になったそうですが、
首相交代という局面でも株価が上昇するということは
それだけ辞任を好ましいと思った人が多かったということの表れなのかもしれません。

企業の株価においては社長の交代劇が大きな影響を及ぼすことがあります。
そこで私が聞いたことのある命題を思い出しました。

社長が去って株価が上がる会社と、
社長が去って株価が下がる会社のどちらが良いか

もし社長が去った時に株価が下がったならば、
市場から社長が認められており、後任に対して不安感がある、
すなわち前社長が有能であったというような意見の現われでしょう。
一方で、社長1人がいなくなっただけで株価がどーんと下がるのは
経営基盤が安定していないですとか、ワンマン社長である、
すなわち社長に権限を集積し過ぎていたため、
株主は体制に不安を感じているという風にも受け取れます。

それでは社長が去ったときに株価が上がるのはどういうケースでしょうか。
「やった。やっといなくなった」「目の上のたんこぶが取れた」
というような状況が思い浮かびます。
素直な見方ではありませんが、社長が去る時に
その経営の結果を評価し、将来が明るい見通しとなったため
株価が上昇するということはあるかもしれません。
業績を回復させるために期限付きでCEOをやった場合などは
そのようなケースも考えられる事と思います。

そうすると社長が去っても株価が変動しない、という答えもありそうです。
それはそれで社長がいる意味があるのか、影響力不足ではないか、と思います。

そもそもこの質問の「会社」というのが
商社なのかメーカーなのか外食なのか
まったく定義されておりませんので、答えを考える人の頭の中に
どのような会社が思い描かれているかによって答えは様々に変化します。

本日は日本のリーダーの去就に対して
日経平均株価という指標が敏感に反応したようで興味深かったです。
辞意表明の第一報が入ってからしばらく上昇を続けた後、
下落が続き、最終的には終値は前日比で小幅に下落しました。

今日はまだ首相が辞意を表明しただけであって、
後任の首相候補に誰かが名乗りを上げたわけではありません。
後任候補が大変期待できそうな人物であれば株価上昇も当然ですが、
まだそれも無い時点で「辞めます」と宣言しただけで日経平均が上昇するとは
何とも切ない話です。

そんな中で元気が良い値段をつけた株がありました。
アニメ関連銘柄です。
理由はリンク先の記事をご参照下さい。

この方が首相になった際は、代表質問の一発目で
「まきますか?まきませんか?」と聞いて欲しいものです。

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