最新版 IMD世界競争力年鑑ランキングが発表されました
シンガポールが、その競争力において、国際的な評価が高いのは何故なんでしょう。
もちろん様々に要因はあるのですけど、加藤自身がいちばん大きいなと思っているのは『ビジネスの環境』だと思っています。もちろん世界のビジネスマン・企業にとって、です。
スイス・ローザンヌの国際経営開発研究所 IMD(International Institute for Management Development)が、毎年一回、5月中旬前後に発表している世界競争力年鑑ランキング(IMD World Competitiveness Yearbook)の2011年版を発表しました。
(中国網リンク先の記事には2001年とありますけど、2011年版の誤りと推測されます)
昨年2位だった香港と3位だった米国が同率1位で、昨年首位のシンガポールは3位に後退しています。おー!
このランキングは、主に政府の効率性、企業の効率性、経済状況 インフラ建設の主要4項目を、世界の主要国家・地域の政府統計が3分の2、実業界に対するアンケート調査が3分の1の割合で、評価を組み合わせて決めています。
2011年 IMD世界競争力年鑑 ランキング
※↓カッコ内は、左から08年→09年→10年→11年
1位-米国(1位→1位→3位→1位)
1位-香港(3位→2位→2位→1位) ※同率1位
3位-シンガポール(2位→3位→1位→3位)
4位-スウェーデン
5位-スイス(4位→4位→4位→5位)
6位-台湾
7位-カナダ
8位-カタール
9位-オーストラリア(7位→7位→5位→9位)
10位-ドイツ
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19位 中国(17位→20位→18位→19位)
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22位-韓国
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26位-日本(22位→17位→27位→26位)
今回の要注視は台湾ですね。昨年結んだ台湾海峡両岸経済協力枠組合意(ECFA)の追い風を受けて2ランク躍進したようです。
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この指標では【企業はどの国で活動すれば、競争力が発揮できるのか】という視座が重視されています。
これを観ても、日本は世界メジャー企業がアジア拠点を置くには向いていない、ということがはっきりと読み取れます。
そして日本企業も、アジア全体を市場としてビジネスを展開する本拠地を、日本に置くべきではないのではないでしょうか。